食品安全情報blog過去記事

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ビスフェノールA

Bisphenol A
2014-09-02
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2014/september/Bisphenol_A
各種団体がBPAのヒト健康への有害影響の可能性について懸念を表明している。BPAと免疫系への有害影響、肥満、ADHD、糖尿病、前立腺がんとの関連を指摘する研究がある。これまでのところBPAによる有害影響の可能性についての決定的根拠はみつかっておらず、BPAによる内分泌を介した影響との因果関係は不明のままである。低用量のBPAによる内分泌撹乱による有害影響、あるいは一相性でない用量反応があるのかないのかについての議論は現在進行中である。この分野には多くの懸念はあるが低用量影響を証明する根拠はまだない。魚やカタツムリのような環境生物に対しては内分泌撹乱作用があることが示されている。
この報告書は2014年3月20日まで入手できる情報に基づいたもの。これは概要を示したパートIで2015年に評価を含むパートIIが発表される予定。