食品安全情報blog過去記事

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体重差別研究で議論が盛んになる

Behind the headlines
Weight discrimination study fuels debate
Friday September 12 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/09September/Pages/Weight-discrimination-study-fuels-debate.aspx
多くのメディアが差別的「肥満非難」は食べる量を減らすよりむしろ余計に食べさせると報道した。Daily Mailは「誰かに「食べると太るよ」と言うとさらに多くビスケットを食べさせるだけ」と説明している。これは常識的な「やけ食い」イメージと重なるが、この見出しは科学的ではない。実際にはこのニュースはなんらかの体重差別を感じた150人についての研究で、受けたのは脅迫や嫌がらせ、店でのサービスの悪さなどであって体重についての親切な助言ではない。この研究では50才以上の約3000人のBMIとウエストを3-5年でどう変化したかを調べた。同時に差別を感じたかどうかも調べた。しかしこの研究方法から、体重増加が差別やその周辺の状況が原因かどうかはわからない。平均すると差別されたと報告した150人は研究期間中に僅かにBMIとウエストが増加し差別されたとは報告していない人たちは少しだけ減った。