食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

  • 食事情報の間違った報告がヒスパニックコミュニティの栄養助言に影響しうる

Misreporting diet information could impact nutrition recommendations for Hispanic community
http://manoa.hawaii.edu/kaunana/misreporting-diet-information-could-impact-nutrition-recommendations-for-hispanic-community/
ハワイ大学のJinan Bannaらは、何を食べたかについての自己申告がどれだけ間違っていて、それが食事助言に従っているかどうかについて間違った結論に導く可能性について検討した。Journal of the Academy of Nutrition and Dieteticsに発表された論文ではカリフォルニアに住む82人の低所得メキシコ系アメリカ人女性に食事についてインタビューした。

  • 生鮮トマトへの消費者の態度と好み

Consumer Attitudes and Preferences for Fresh Market Tomatoes
A.E. Oltman et al.,
Journal of Food Science Volume 79, Issue 10, pages S2091–S2097, October 2014
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1750-3841.12638/abstract
アメリカ人消費者の好みのトマトは赤くてしっかりしていて中から小サイズでシャキシャキしていて肉厚でジューシーで香り高く種が少ないもの。

  • 研究者らはインチキの、Dr. Ozが宣伝したグリーンコーヒー豆減量錠剤の研究を取り下げ

ワシントンポスト
Researchers retract bogus, Dr. Oz-touted study on green coffee bean weight-loss pills
Abby Phillip October 22
http://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2014/10/22/researchers-retract-bogus-dr-oz-touted-study-on-green-coffee-bean-weight-loss-pills/
企業がグリーンコーヒー豆錠剤の減量宣伝の根拠として使い連邦規制機関に精査されたインチキ研究を、研究者らが取り下げた。ウェブサイトには「この研究のスポンサーがデータの妥当性を保証できないのでJoe Vinson と Bryan Burnhamはこの論文を取り下げる」と書いてある。錠剤を販売していた問題の企業、Applied Food Science はFTCに350万ドルを支払うことで合意した。グリーンコーヒー抽出物はDr. Ozが保証したいくつかの疑わしい減量方法のうちの一つである。
今、Dr. Ozのウェブサイトからはグリーンコーヒー抽出物に関する記述はきれいに無くなっている。2012年の放送も「Dr. Ozからの著作権に関する申し立て」のためにYouTubeから削除されている。論文の取り下げについてDr. Ozは新しいメッセージを出していて、要約すると「グリーンコーヒーについては間違っていたけれどそれは科学だからね」。
しかしこの新しいメッセージからは彼の番組が今後実際に効果が確認されたもののみを聴衆に伝えるように、より責任ある報道をするようになるかどうかは不明である。我々はDr. Ozに取材をもし込み中で回答があれば記事を更新する。

  • がん患者は医師にダイエタリーサプリメントの使用について話すのをためらうべきではない

Cancer patients should not hesitate to speak with their doctors about dietary supplements
22-Oct-2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-10/uotm-cps102214.php
がん患者の多くはビタミンやミネラルやハーブなどのダイエタリーサプリメントを使用しているがしばしば医師に伝えていない。このコミュニケーションギャップは患者が医師はサプリメントの使用について無関心あるいはネガティブだと信じている場合におこる。その結果患者の得るサプリメントに関する情報は信頼できないものになりがちで不必要なリスクにさらされる。この分野の医師と患者のコミュニケーション改善が必須である。Current Oncology Reports 9月号にレビュー発表。
(嘘で患者を騙して金儲けをするサプリメント業者の尻ぬぐいをさせられるのが医療現場というのが現状。そうでなくてもリソースが不足しているのに。)

SMC NZ
Bird feeding in New Zealand
October 23rd, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/10/23/bird-feeding-in-new-zealand/
6つの都市のニュージーランド人の鳥の餌やり習慣についての研究が、毎年野鳥に510万斤のパンが与えられていると推定し、野生動物への意図せぬ影響や病気の拡散についての懸念がある。Biological Conservation.に発表された。この研究によると野鳥に与えられている食品の費用は3000万ドル。
そのような給餌の悪影響についての啓発キャンペーンが行われているオーストラリアに比べるとニュージーランド人は給餌にポジティブな感情をもっている。鳥にいつも餌を与えるのは高齢者、イヌを飼っている、資格が少ない、鳥に餌を与えるのが楽しみだという人。