食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

消費者向け情報 医薬品とダイエタリーサプリメントを混ぜることはあなたの健康を危険にさらす可能性がある

Mixing Medications and Dietary Supplements Can Endanger Your Health
October 27, 2014
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm420349.htm
処方薬やOTC薬を使用している時に、ビタミンやミネラルまたはその他のダイエタリーサプリメントも摂っていませんか?医薬品とダイエタリーサプリメントを混ぜることに危険はないかと考えたことはありますか?
FDAの医務官Robert Mozerskyは、危険な可能性がある、という。ダイエタリーサプリメントの中には医薬品の効果を増強するものもあるし逆に減らすものもある。ある種のダイエタリーサプリメントは医薬品の吸収・代謝・排泄を変えて効力に影響する。そのため医薬品が摂りすぎあるいは少なすぎになることがある。従って医薬品とダイエタリーサプリメントの組み合わせが危険な、命に関わる影響をもたらすことがある。例えばHIV/AIDS、心疾患、鬱、臓器移植、避妊ピルなどの薬はハーブサプリメントであるセントジョーンズワートを使用すると効果が減る。医薬品によっては重大な影響が出る。さらにワルファリン、イチョウ葉アスピリン、ビタミンEは全て血液凝固を抑制し、これらを同時に摂ると内出血や脳卒中になる可能性が増える。
ダイエタリーサプリメントは広く使用されていて2005-2008 NHANESでは34%の人が処方薬と一緒に何らかのダイエタリーサプリメントを使用していた。多くの人が必須栄養素を確実に摂るためにサプリメントを使用しているが、ダイエタリーサプリメントは健康的な食生活を構成する多様な食品を食べることの代わりに使うべきではない。
一部の消費者はいわゆる「ナチュラル」製品には害はないと信じているがMozerskyは合意できない。ナチュラルは必ずしも安全を意味しない。多くの減量用サプリメントは「オールナチュラル」や「ハーブ」と宣伝しているがその成分は医薬品と相互作用したり危険だったりする。特に子どもは併用で危害を受ける可能性がある。また手術の前にはダイエタリーサプリメントが手術の前後に必要な薬と有害な相互作用する可能性に注意すべきである。妊娠中や授乳中はどんなダイエタリーサプリメントについても医療従事者に相談した方が良い。
FDAの役割
FDAはダイエタリーサプリメント企業を監視してはいるが販売前の安全確認は事業者の責任である。FDAはダイエタリーサプリメントの有効性をレビューしていない。新しい成分を含むダイエタリーサプリメントについては事業者はFDAにその成分の安全性のデータを提出しなければならないが、有効性についてではない。FDAは安全でないことや異物混入がわかったり疾患の診断・緩和・治療・予防宣伝をしている製品については対応する
注意すること
基本は、どのようなダイエタリーサプリメントであっても、使用前に医師に相談すること。