食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

食品由来病原体の分子アプローチと及び化学ハザード類推法に新たな研究費

New grants for molecular approaches for foodborne pathogens and read across methods for chemical hazards
12 November 2014
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/141112.htm
EFSAの現在から将来へのリスク評価作業における微生物学及び化学ハザード評価の2つの重要分野において、加盟国の科学研究機関は、現在、新研究に応募できる。この募集はEFSAが欧州全域の科学者と研究機関の科学的協力を後援する数回にわたる新しい募集の初回となる。この募集は次の2分野で適格な科学機関(加盟国に指名された、いわゆる「Article 36機関」)向けである。
1) 全ゲノム配列(WGS)分析を用いて食品由来病原微生物を同定し、特定する分子アプローチ
2) 食品の安全性分野での化学物質のハザード評価における類推方法論の開発と適用
化学ハザードを同定し特定する現在の方法は実証による試験からメカニズム解明へ「毒性学のパラダイム」を再構築中である。予測ツールと新しいリスク評価の枠組みが開発され総合的試験戦略(ITS)を用いた毒性学展望体系をもたらす。ITSは新しいツールの開発と、化学物質の作用メカニズム/ 有害事象経路を明らかにすることに焦点を当てた代替試験法開発を推進している。
プロジェクトでは物理化学的性質(たとえば定量的構造活性相関)の利用や類推法での哺乳類と代替テスト種(たとえば魚)を用いたin vivo 及び in vitro研究からの歴史的な毒性学データの探索を行う。それは根拠の重みづけアプローチを用いて食品と飼料の安全性関連のケーススタディ(たとえば農薬、汚染物質、食品及び飼料添加物、香料、食品と接触する物質)を含むべきである。