食品安全情報blog過去記事

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ADHDの増加は「マーケティングによる」?

Is growth in ADHD 'caused by marketing'?
Thursday November 20 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/11November/Pages/Growth-in-ADHD-diagnosis-caused-by-marketing.aspx
「世界でのADHDの診断の増加は、専門家によると医学の問題というよりマーケティングの問題である」とMail Onlineが報道した。しかしその専門家は社会学者であって医師ではなく、臨床の新しい根拠を提示したわけではない。とはいえ注目に値するADHDと関連する興味深い傾向を提示した。著者の主な懸念はADHDが「医療化」されているということである−つまりいろいろな理由で、単にやんちゃで元気のいい子どもたちがADHDと診断され強力な医薬品で治療されている可能性がある。この研究では世界でのADHDの増加とその後の医療化は5つの主要原因がある。製薬企業のロビー活動、米国流精神医学の影響、診断基準の緩和、患者団体の影響、インターネットの情報の増加、である。
これは興味深い論文で現在の懸念を反映している。しかしこれは意見でありこの問題についての議論に決着をつけるものではない。もしあなたの子どもや家族の行動に心配があるなら、医師などの専門家に相談することが重要である。多くの子どもは落ち着きがなく注意力がない時期を経過する。しばしばそれは完全に正常であり必ずしもADHDであることを意味しない。