食品安全情報blog過去記事

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2014年12月9日の会合

COT Meeting : 9 December 2014
http://cot.food.gov.uk/cot-meeting-9-december-2014
・乳児用食のヘキサブロモシクロドデカンリスクについての最初の声明案
・食卓塩やナトリウム添加物のカリウム代用品について
カリウム血症患者の有病率について追加データを求めた、最初の声明案
・乳児用食のポリ臭化ビフェニルについての最初の声明案
・大豆摂取の甲状腺への影響についての最初の声明案
http://cot.food.gov.uk/sites/default/files/TOX2014-41_0.pdf
COTは2003年に報告書を発表していて甲状腺機能の低下しているヒトでは大豆の多い食事やサプリメントの使用は甲状腺機能を低下させる懸念があるとしていた。2007年にはBfRイソフラボンの乳腺組織への影響など多数の懸念を提示し、2008年には米国小児科学会栄養委員会が食事由来の大豆イソフラボンによるヒト発育・生殖・内分泌機能への影響は結論できないとし、NTPは2010年に文献情報は十分でなくさらなる研究が必要とした。これらの懸念を考慮して2014年にEFSAは乳児用ミルクやフォローアップミルクのイソフラボン濃度は可能な範囲で低くすべきとしている。
そこでFSAが資金提供して研究を行った。また2003年以降発表された新しい研究も考慮した
一般的にイソフラボンの摂取は甲状腺ホルモン濃度を少し下げるようで、その影響はヨウ素欠乏の場合に大きくなるようだ。従って甲状腺機能低下集団は食事中の大豆やサプリメントとしての大豆の摂取は症状を悪化させる可能性があることにもっと注意を払うべきである。
・乳児用食のポリ臭化ジフェニルエーテルについての第三改訂声明案