食品安全情報blog過去記事

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オーストラリアの未殺菌ミルク

  • 公衆衛生警告:未殺菌ミルクを飲むこと

NSW食品局
Public health warning: consumption of raw milk products
11 December 2014
http://www.foodauthority.nsw.gov.au/news/news-11-Dec-14-public-warning-consumption-raw-milk#.VIpPl6TlpaR
ペットフードや化粧品として販売されている未殺菌ミルクを飲まないように警告
Raw milk: advice to consumers
http://www.foodauthority.nsw.gov.au/_Documents/consumer_pdf/raw_milk_products.pdf

  • 未殺菌ミルクを飲んだことと関連する消化器疾患症例

保健省
Gastro cases linked to drinking unpasteurised milk
Thursday 11 December 2014
http://www.health.vic.gov.au/media/raw-milk.htm?utm_campaign=DH-rawmilk&utm_source=Twitter&utm_medium=Social-posting
子どもが未殺菌ミルクを飲んだことによる溶血性尿毒症症候群(HUS)3例とクリプトスポリジウム症2例が報告され、警告。
いずれも「化粧品」「お風呂用」として販売されていたが包装は他のミルク製品ととてもよく似ている。

  • 未殺菌ミルク

FSANZ
Raw drinking milk
(December 2014)
http://www.foodstandards.gov.au/consumer/safety/Pages/Raw-drinking-milk.aspx
ミルクの殺菌は1900年代初期からありオーストラリアでは1950年代半ばに標準的方法になった。殺菌はミルクを特定の温度・時間加熱して病気のもとになる細菌を殺すことである。これは価値のある公衆衛生ツールである。未殺菌ミルク由来チーズの生産を認めるにあたってFSANZは殺菌されていないミルクを飲むリスクについても評価した。
結論として未殺菌ミルクのリスクはあまりにも大きく、食品基準からミルクの殺菌要求を外すことはできない。
オーストラリアや北米、ヨーロッパで未殺菌ミルクを飲むことに関連する疾患アウトブレイクがあり、現在も起こり続けている。

  • 未殺菌ミルク議論再び活発化−専門家の反応

SMC
Raw milk debate reignited – expert responds
December 12th, 2014.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/12/12/raw-milk-debate-reignited-expert-respond/
未殺菌ミルクを飲んで3才の子どもが死亡した件を受けて未殺菌ミルク議論に再び注目が集まっている
未殺菌ミルクを「入浴用」として販売しているのは法律を欺くためである。
以下専門家のコメント
(一方日本では多分別の理由で生の動物のレバーを食べて呆れられる。生レバー食べる人は健康オタクではないよね?)