食品安全情報blog過去記事

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食欲を抑える食品添加物

Behind the headlines
Food additive that could reduce appetite
Thursday December 11 2014
http://www.nhs.uk/news/2014/12December/Pages/Food-additive-could-reduce-appetite.aspx
ITV Newsが「食欲抑制添加物を使うことで痩せるパンを作れる」と報道した。腸内細菌が食物繊維を分解するときに短鎖脂肪酸(SCFAs)ができ、それらが脳を刺激して満腹ホルモンを出すという研究を報道している。問題は多くの人が食物繊維の摂取が足りないということで食事中のSCFAを増やすのが役にたつだろう。この研究ではプロピオン酸というSCFAについて調べた。プロピオン酸はそのまま食べると酢のような味で小腸で分解される。この研究ではプロピオン酸の味をマスクし大腸まで届けるためポリマーに結合させた。60人の健康な過体重の成人に24週間この化合物または対照を与えたところ、この化合物は体重増加を抑制し腹部脂肪を減らした。これは期待の持てる概念検証実験であるが、安全で広く使えるかどうかについてはさらなる研究が必要である
食品添加物に分類すると少しでもダメって言う人たちも減量サプリメントなら喜んで使うのだろう)