食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 患者は不必要な抗生物質のリスクを理解しない、GWの研究

Patients don't understand risks of unnecessary antibiotics, GW study shows
Dec. 15, 2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-12/gwu-pdu121514.php
Medical Decision Makingの10月号に発表された研究。都市部の病院の113人の患者を調査し、広がっている誤解を同定した:ウイルス感染であっても薬で悪化することがないなら患者は抗生物質を求める。この薬で病気が悪化することはないだろうという信仰、それから不必要な抗生物質を使用するリスクが、もしかしたら効くかもしれないという可能性を上回らないという信念がある。
患者は大抵病状が悪化して病院に来るので何をしても効いたと感じる。患者の半分以上は抗生物質はウイルスには効かないと知っている。しかしそれでも抗生物質を使いたいのだ。一方コミュニケーション用のツールは主に細菌とウイルスは違うということを説明していて患者の信念の問題には対応していない。
(直感はいつも裏切るし、やればやるほどいいみたいな信仰はあらゆる場面ではびこっているし。リスクのコミュニケーションはどこでも課題が多い)

  • ニンジンは本当に目を良くするか?(動画)

Do carrots actually help you see better? (video)
Dec. 15, 2014
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-12/acs-dca121514.php
ACSの動画シリーズ
ビタミンAの化学の話

Chapman University Research on Farmers’ Markets Shows Presence of Salmonella and E. coli
December 8, 2014
http://blogs.chapman.edu/press-room/2014/12/08/chapman-university-research-on-farmers-markets-shows-presence-of-salmonella-and-e-coli/
カリフォルニアの直売所13カ所で販売されているある種のハーブ(コリアンダー、バジル、パセリ)133検体中24.1%が大腸菌陽性、1検体がサルモネラ陽性だった。
Journal of the Science of Food and Agricultureに発表。
(ハーブは微生物汚染がよくあるので殺菌してるわけで。直売所が大手スーパーより管理されていないのは当然で利用者はわかって利用して欲しい。「近くで採れたものだから安全」という宣伝をしている人たちが一番悪い。)