食品安全情報blog過去記事

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Susan MayneがCFSANの舵をとる

Susan Mayne Takes Helm at CFSAN
January 26, 2015
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm431451.htm
CFSANの長官としてSusan T. Mayneを迎える。栄養、毒性、疫学の専門家で前職はYale大学である。
Questions and Answers with Susan Mayne, the New Director of CFSAN
http://www.fda.gov/AboutFDA/CentersOffices/OfficeofFoods/CFSAN/ucm431450.htm
抱負を語る
一部抜粋
私には三つの核となる価値観がある。まずしっかりした科学をすること、人々に敬意を持つこと、そして可能な限り正直で透明性を保つこと、である。私は厳格な科学を信頼している、それはその知見が望んだ結果や一般常識と違っていても科学に忠実であることを意味する。特に私が思い出すのは、私が大学院生の時にベータカロテンやビタミンEなどのような抗酸化栄養素について研究をしていた。動物実験でも単離細胞膜の実験でも私が想定していた抗酸化活性を示すことができなくて、逆にある種の条件では酸化を亢進する結果が出ていた。私は自分の実験のどこかが間違っていると思っていたが、その後のヒトでの研究でこれらの栄養素が実際には特定の条件では、一部は酸化を亢進することで、がんを増やすことが明らかになった。このことが私に科学に忠実であることの重要性を教えた。
(当時の圧倒的常識から、失敗だと思った実験は論文にならないので論文レビューではわからない。それでも事実を積み重ねて科学は発展する。しかし抗酸化物質神話はいまだに日本で栄華を誇っているのは何故だろう?
ダイエタリーサプリメント関連には関与しないと言っている。COIでもあるのかな)