食品安全情報blog過去記事

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その他ニュース

  • シリアルはまだ砂糖がたくさん

Action on Sugar
CEREALS STILL STUFFED WITH SUGAR
28th January 2015 00:01
http://www.actiononsalt.org.uk/actiononsugar/Press%20Release%20/146899.html
・製造業者は朝食が改善されたと主張するが実際には2012年から砂糖は増えるかあるいは変わっていない
・50のシリアルのうち14が100g中33.3g以上が砂糖である
・企業は減塩計画の成功に見習って今すぐ砂糖を減らすべき

  • 反ワクチン団体は宗教的除外による抜け道を使うため「保護者たちをニセの教会に入るよう薦める」

Anti-vaccination group 'encouraging parents to join fake church' for religious loophole
January 28, 2015
http://www.9news.com.au/health/2015/01/28/04/46/anti-vaccination-group-spruiks-sham-church-for-religious-objections
NSW政府の2013年の法およびビクトリア州での来年からの提案で、ワクチン接種をしていない子どもが保育園に入れなくなる。医師が認めた場合の例外規定はあるが宗教的理由も認められている。反ワクチン団体はワクチンに反対する宗教として"Church of Conscious Living"を作って宣伝している。
(もともとワクチン反対は宗教のようなものだが。もちろん正規の教会として認められてはいない)

  • 砂糖入り飲料と月経開始年齢についての研究への専門家の反応

SMC
expert reaction to study on sugary beverages and age at onset of menstruation
January 28, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-sugary-beverages-and-age-at-onset-of-menstruation/
Human Reproductionに発表された論文で砂糖入り飲料の摂取量が多いことと若年での月経開始にBMIと独立に関連があると報告されているが考慮されていない交絡因子がある可能性があるとしている
Cambridge大学小児科長Ieuan Hughes教授
全体の初潮年齢の中央値は12.7才で全くの正常範囲で過去40-50年変化していない。しかしこの研究の未調整の検体では13.1才とやや高く、それがSSBの摂取量で分類して調整すると消滅する。2.7ヶ月の違いの生物学的意味は何だろうか。多くの交絡因子が調整済みであるが移民、地方、保護者の職業などのデータはない。この研究の観察結果は私には関連があるのは体重であり、メッセージは明確である。しかし乳がんについて言うのは過剰であると考える。
Cambridge大学、MRC疫学ユニット、プログラムリーダー&内分泌学者Ken Ong博士
これは米国民を代表する非常に大規模な研究で知見は統計学的に強く有意である。これまでの研究から、砂糖入り飲料は体重を増やし体重が増えると初潮が早くなることがわかっているので砂糖入り飲料と初潮の関連は予想されている。驚くことは子どもの大きさと関係がないという主張である。この最大の欠点は子どもの身長と体重が測定されておらず家族からの自己申告であることである。SSBの過剰摂取を避けるべきであるということは明確である。しかし体重と関係なく砂糖入り飲料が直接初潮に影響するかどうかはまだわからない。

Scienceニュース
White House plans big 2016 budget ask to fight antibiotic resistance
By Kelly Servick 27 January 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/01/white-house-plans-big-2016-budget-ask-fight-antibiotic-resistance
予算案に向け、ホワイトハウスは公衆衛生上の危機である薬物耐性感染症対策に政府の支出を2倍にする計画である。FDAは新規医薬品や診断用品の評価と動物飼料中のある種の抗生物質使用の段階的廃止努力を続ける。農務省も畜産における抗生物質使用の代替方法を探る

  • 無意識の考えは結局のところあまり賢くない

Natureニュース
Unconscious thought not so smart after all
Alison Abbott  27 January 2015
http://www.nature.com/news/unconscious-thought-not-so-smart-after-all-1.16801
意思決定についての研究は注意していない心の力についての論争をかきたてる
あなたが複雑なことを決めようとしているとき、一生懸命考えるよりクロスワードパズルをするといった気を逸らしたほうが良い考えが浮かぶ?しばしば無意識の思考の方が意識的思考より強力だという考えはとても魅力的なのでベストセラー本などで人気がある。しかし科学の世界では「無意識の思考の優秀性(UTA)」には議論が多い。今回オランダの心理学者がこれまでで最も厳密な研究を行い、何の根拠も見つからなかった。
Judgement and Decision Makingに発表。

  • ワークショップのお知らせ

IOM
環境暴露と肥満の相互作用
The Interplay between Environmental Exposures and Obesity
March 2, 2015 - March 3, 2015
http://www.iom.edu/Activities/Environment/EnvironmentalHealthRT/2015-MAR-02.aspx
環境化学物質暴露が肥満やインスリン感受性、炎症などに関連するという研究を発表する予定