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助言22-2014  硝酸、鉛、カドミウム、水銀、メチル水銀、ヒ素、無機ヒ素に汚染された食品のリコールの科学的アプローチについてのFASFC科学委員会の助言

Afsca(ベルギー)
Advice 22-2014 of the Scientific Committee of the FASFC on a scientific approach for recall of food contaminated by nitrates, lead, cadmium, mercury, methyl mercury, arsenic or inorganic arsenic.
http://www.afsca.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS22-2014_FR_DOSSIER2013-26.pdf
(フランス語の報告書だが英語の要約がある)
各汚染物質について、一般人や感受性の高い集団の暴露量が急性参照値を超過するかどうかを計算する。
1.特定の食品への最大許容量やアクション濃度が決められているものなら測定の不確実性を考慮しつつ超過するかどうかをチェックする。ヒ素と水銀については化学型も考慮。
2.最大量の超過あるいは基準がない場合は食品の摂取量95パーセンタイルでの成人と子どもの摂取量を計算する。ヒ素の化学型がわからない場合はシーフードを除き70%が無機ヒ素とみなす。水銀については魚は20%、甲殻類は50%、その他は100%無機水銀。
3.推定暴露量を毒性の参照用量と比較する。
ヒ素については最小リスクレベルはiAS 5 μg/kg bw/day、カドミウムは参照値4.3 μg/kg bw/day、水銀は無機が7 μg/kg bw/day、メチル水銀が1.3 μg/kg bw/day、鉛は乳幼児食品についてはBMDL01 of 0.5 μg/kg bw/dayその他は6.2μg/kg bw/dayを用いてMOEを計算。硝酸については15 mg/kg bw/dayを用いる。
4.暴露量が参照値より多い場合はヒト健康にリスクがあるとみなす
(→リコール)