食品安全情報blog過去記事

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論文

  • 健康的な食生活は慢性肺疾患のリスクの低さと関連する

Healthy diet linked to lower risk of chronic lung disease
3-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/bmj-hdl013015.php
The BMJに今週発表された研究によると、全粒穀物と多価不飽和脂肪酸とナッツが多く加工肉と精製穀物と砂糖入り飲料の少ない食生活は慢性閉塞性肺疾患のリスクの低さと関連する。フランスと米国の研究。Alternate Healthy Eating Index 2010 (AHEI-2010)を用いて評価。

  • The Lancet:国際研究は若者の健康の不平等が拡大していることを明らかにした

The Lancet: International study reveals widening health inequalities among adolescents
3-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/tl-tli020215.php
過去10年の高所得国の富の増加は若者の健康と福祉の向上に寄与したものの、欧州北米34ヶ国の約50万人近くの国際研究で、豊かな青年と貧しい青年の健康の格差が拡大していることがわかった。社会経済的地位の最も低い集団は運動量が少なくBMIが高くいらいらや頭痛などの身体的精神的症状を訴えることが多い。

  • 英国の2人に1人はがんになる

One in 2 people in the UK will get cancer
3-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/cru-1i2020215.php
British Journal of Cancerに発表されたCancer Research UKによる予想では、2人に1人は人生のどこかでがんになる。これまでの予想では3人に1人以上だったが、新しいデータと異なる方法で計算した。最も大きく寄与するのは寿命が長くなること。
がんは基本的には高齢者の病気なので高齢になればなるほどどこかでがんになる。しかしがんになる可能性を減らすためにできることはある−タバコは吸わない、運動する、酒は減らす、そして健康体重を維持することである。

  • 喫煙は直腸結腸がんサバイバーの死亡リスクの高さと関連

Smoking linked to higher risk of death among colorectal cancer survivors
3-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/acs-slt020215.php
Journal of Clinical Oncologyに発表された研究。米国がん学会がん予防研究IIの184000人の成人のうち新たに診断された浸潤性の転移のない直腸結腸がん患者2548人について、平均7.5年間のフォローアップ中に1074人が死亡しそのうち453人が直腸結腸がんの結果であった。喫煙者は全原因による死亡が非喫煙者に比べて相対リスクは 2.12、直腸結腸がんによる死亡の相対リスクは2.14だった。喫煙者のがんがより悪性度が高いあるいは治療に反応しない可能性がある。

Sea slug has taken genes from algae it eats, allowing it to photosynthesize like a plant
3-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/mbl-ssh020215.php
The Biological Bulletinに発表された光合成する緑のウミウシElysia chloroticaの話
多細胞生物から別の多細胞生物に機能的な遺伝子が移行する、これまで知られているたった一つの例。
(写真もきれい。へぇ。)