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FSAのラム(子羊の肉)持ち帰り料理調査

FSA lamb takeaway survey
9 February 2015
http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2015/13546/fsa-lamb-takeaway-survey
FSAは英国の持ち帰りラム料理の表示されていない肉についての調査結果を発表した。この調査は昨年ラムをビーフやチキンで代用している事例が見つかったことから昨年実施することが発表されたものである。
地方取引基準局や環境健康事務所が持ち帰り用に販売されているカレーやケバブなどのラム料理307検体を集め、表示されていない動物の肉を調べた。検査した検体中223(73%)は食品規制に従っていたが65(21%)は表示されていない肉が存在し12検体(4%)はピーナッツやアーモンドなどのアレルゲン非表示、7検体(2%)は認可されていない食品添加物による違反だった。
表示されていない肉陽性だったものに含まれていたのは牛肉、鶏肉、1検体は豚肉(ハラルではない)だった。そのうち23検体は表示されていない肉の含量が1%以下で、異物混入というより加工時の取り扱いのまずさを反映している可能性が高い。
問題が同定された検体については地方当局が告発を含む相応の対応をした。
アレルゲンについてはアレルギーを誘発する可能性がある。
食品添加物についてはサンセットイエロー (E110) とポンソー4R (E124)でこれらは2013年5月から基準が改定されたもので問題の検体は以前の規制には従っていた。健康への悪影響はない。
報告書
http://www.food.gov.uk/sites/default/files/lamb-takeaway-finalreport%20-Jan%202015.pdf