食品安全情報blog過去記事

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その他

  • ニューヨーク司法長官が主要小売業者に、検査した商品の多くが表示されている植物のDNAを含まないため、ある種のハーブサプリメントの販売中止を要請

Quackwatchより

New York Attorney General Asks Major Retailers to Halt Sales Sales of Certain Herbal Products as DNA Tests Fail to Detect Plant Materials Listed on Majority of Products Tested
NYAG Press Release, February 3, 2015
http://www.quackwatch.org/02ConsumerProtection/nyag.html
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150204#p1の内容だが
各社に送付した文書がアップされている

Class-action suit filed against “memory supplement" marketers
http://www.casewatch.org/civil/quincy/complaint_2015.pdf
Prevagenが加齢によって衰えた記憶力を改善すると宣伝していたQuincy Bioscience LLCへの集団訴訟FDAが2012年に警告文書を出している
訴状の内容がちょっとおもしろい
・有効成分とされるアポエクオリンはタンパク質なので食べると消化されてただのアミノ酸になる。製品から摂れるアミノ酸は普通の食事に比べて微々たるものである。臨床試験で効果があったという宣伝は虚偽である(これを主張するには臨床試験の事前登録システムに登録したRCTでピアレビューのある雑誌に全ての結果が報告されなければならない、Quincy Bioscience社が「研究」と称してウェブで宣伝しているものは「信頼できる科学研究」ではない)
こういうやつ
https://www.prevagen.com/research/
(ちなみに臨床試験の事前登録と厳密なRCTっていうのは現在話題の機能性表示の必要条件として提案されているもので、もしきっちり適用されればほとんどのトクホもアウトになるようなもの。松永さんのこれでhttp://www.foocom.net/column/editor/12197/示唆されているものもダメだと思う。http://www.caa.go.jp/foods/pdf/140730_3.pdf。必要な根拠は事前登録済みの臨床試験かシステマティックレビューであり、後者は論文一つや二つでは意味がない。そもそも生鮮食品ってモノとしての定義が難しい。みかんと清美オレンジとカリフォルニアオレンジってどこまで同じなのか違うのか)

  • 英国人の約半分は食べているチョコレートの量に嘘をつく

Almost half of Brits lie about amount of chocolate they eat
By Leah Hyslop
10:45AM GMT 09 Feb 2015
http://www.telegraph.co.uk/foodanddrink/foodanddrinknews/11400087/Almost-half-of-Brits-lie-about-amount-of-chocolate-they-eat.html
英国心臓財団の行った調査によると英国成人の43%がチョコレートを食べた量についてパートナーに嘘をついたことがある。33%は仕事が終わって家に帰るまでの間にチョコレートを食べると白状し、13%は冷蔵庫のドアに隠れて盗み食いしたりパートナーが別の部屋に行くのを待って食べる。さらに約半分43%は家族に見つからないようにチョコレートを隠す。
英国人にとってチョコレートを諦めることは難しいようだ。
英国心臓財団は3月の1ヶ月間チョコレートを我慢するDECHOX(デチョックス?)募金キャンペーンを開始する
英国人は平均週に3本のチョコレートバーを食べ、チョコレートを食べなければ年に5kg痩せられる
DECHOX
http://dechox.bhf.org.uk/
(こんなサイト見たらかえってチョコレート食べたくなるよ)