食品安全情報blog過去記事

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その他

Perspectives on the Berkeley Soda Tax
by John Swartzberg, M.D. | February 10, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/article/perspectives-berkeley-soda-tax
2014年11月にBerkeleyが、炭酸飲料企業が多額のお金を使って反対しようとしたにも関わらず、住人の3/4の賛成で郡で初の炭酸飲料税を導入した町として歴史に名を刻んだことを誇りに思う。課税は1オンスあたり1ペニーで、炭酸飲料1缶なら12セント、2Lボトルなら68セントである。
炭酸飲料税の導入はサンフランシスコでは賛成55%で、必要な2/3に届かず失敗している。課税に反対する企業が使ったお金は課税支持者の資金の25倍だった。近年炭酸飲料税は30ほどの市や州で提案されて廃案になっている。Berkeleyは進歩的政策で知られ、「例外」ではあるが、サンフランシスコで再び投票が提案され他の自治体も続くだろうことを楽観視している。案が成立してもしなくても、砂糖入り飲料に注目が集まり、人々がそれを飲むことについて考え直すだろう。
課税は、特に所得が低い層の、砂糖入り飲料購入を減らすだろう。

Nationwide study reports shifts in Americans' use of natural products
11-Feb-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-02/ncfc-nsr_1021115.php
全国を代表する調査の結果、米国のナチュラル製品の使用は2007年以降変わってきている。一部の製品の人気が増し一部は好まれなくなった。全体としてナチュラル製品(ビタミンやミネラル以外のダイエタリーサプリメント)が最も多く使われる代替医療であり続けている。
NIHの補完統合健康センター(NCCIH)とCDCの保健統計センター(NCHS)が開発した補完健康質問票による5年ごとの調査。最新は2012年で、その前の2002年と2007年の結果と比較した。
明らかになったことは
・成人で最も多く使われているのは魚油
・2007年から2012年の間に成人の魚油、プロバイオティクスあるいはプレバイオティクス、メラトニン使用が増加
・2007年から2012年の間に成人のグルコサミン/コンドロイチン、エキナセア、ニンニク使用は減少
メラトニンは2007年から2012年の間に相当増加して二番目に多く使われているナチュラル製品(メラトニンナチュラル?)
NCCIHのJosephine P. Briggs博士は、何故このような変化がおこったのかは評価していないが一部のトレンドは有効性に関する研究結果の発表に沿っている、という。例えばメラトニンの有効性に関する論文は劇的に増えた。一方エキナセアの風邪への影響についての研究結果は矛盾している。このことはNIHがこれらについて研究をして人々に情報を提供することの重要性を再確認する。
Use of Complementary Health Approaches in the U.S.
National Health Interview Survey (NHIS)
https://nccih.nih.gov/research/statistics/NHIS/2012
サプリメントの他にヨガやカイロも調査している

  • 年にどれだけプラスチックが海に入るか

SCIENCE SHOT
Here’s how much plastic enters the ocean each year
By Angus Chen 12 February 2015
http://news.sciencemag.org/earth/2015/02/here-s-how-much-plastic-enters-ocean-each-year
Scienceにオンライン発表された報告によると2010年だけで400万トンから1200万トン、あるいは世界の総生産量の1.5-4.5%のプラスチックが海に行き、全ての海岸線を埋め尽くすのに十分な量である。さらにブラスチックデブリの99%は最終的にどこに行き、海の生物にどう影響しているのかわからない

  • 違いを見分ける

Natureエディトリアル
Spot the difference
11 February 2015
http://www.nature.com/news/spot-the-difference-1.16891
米国のはしかアウトブレイクは各州のワクチン規則の再考を促す
これまでもワクチン接種を拒否しているアーミッシュなどのコミュニティーで集団発生はあったが、今回は「地球で最も幸福な場所」ディズニーランドが舞台になったことで世論は概ねワクチン接種に好意的である。米国で最も貧しい州のミシシッピがワクチン接種率が高いのは医学的理由以外でワクチン接種の拒否を認めていないからである。先月ミシシッピでカリフォルニアのような個人の信仰を理由にしたワクチン接種拒否を認める法案が提出されたが委員会はこの提案を却下した。一方カリフォルニアはミシシッピ同様の厳しい規則の導入を検討している。これは正しい方向である。保護者は子どもにとって最良のことを決める権利があるが、それはリスクとベネフィットについての完全で正確な情報をもとにすべきである。
(でも日本は国レベルで義務じゃないし相変わらずマスメディアは反医療らしいんですが・・)

Natureニュース
Clinical-trial specialist could be next FDA chief
Heidi Ledford
12 February 2015
http://www.nature.com/news/clinical-trial-specialist-could-be-next-fda-chief-1.16876
心臓専門医Robert Califfについて

  • Passport: Nutrition は世界の栄養摂取データを提供

Euromonitor International
Passport: Nutrition Offers Global Nutrient Intake Data
February 3, 2015
http://blog.euromonitor.com/2015/02/passport-nutrition-offers-global-nutrient-intake-data.html#sthash.9Vx3XgWn.dpbs
Euromonitor Internationalは54ヶ国の包装済み食品や飲料の購入時点での栄養を調べたPassport Nutritionを提供。
エネルギー、タンパク質、炭水化物、砂糖、脂肪、飽和脂肪、繊維、塩について。
・平均すると世界の消費者は毎日包装済み食品や飲料から765キロカロリーを購入し上位はベーカリー、油脂、乾燥加工食品。メキシコが最も多く1919kcal、インドが最も少なく151kcal
・50000以上の製品の100gあたりの栄養情報から比較を行った。コカコーラの砂糖含量はどの国でも同じだったがハインツのトマトケチャップの塩含量は国により相当異なる。
(日本も調査対象に入っているようだ)