食品安全情報blog過去記事

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農薬監視計画:デザイン評価

Pesticide Monitoring Program: Design Assessment
EFSA Journal 2014;13(2):4005  11 February 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4005.htm
EU共同複数年次農薬管理計画(MACP)の目的は、EU市場で入手可能な食品のMRL超過(1%以上)の評価と消費者暴露の評価である。この調査に現在含まれる30食品は成人の摂取の70%、子供の摂取の約74%に相当する。確率をもとにしたサンプリング法は、全ての食品の選択確率がゼロではないので選択バイアスを最小化する。食品摂取に基づく階層別サンプリングの枠組みを用いて、MRL超過は32の様々な食品項目に683のサンプル単位を選択することにより誤差範囲0.0075(未調整割合で)と推定できる。サンプリングは国内で計画されるので、参加国は階層を構成するとみなされ、各食品683サンプルを人口か消費量に比例して割り当てると異なる割り当てになるが、後者の方が望ましい。683のサンプルサイズは消費者暴露評価にとっても同じ誤差範囲と信頼限界を確保するのに十分である。EU共同複数年次管理計画の特徴のレビューと確率に基づいたサンプリング方法の使用で、21856検体が必要であろう。
これは3年間に分けられる。調査サンプルデザインアプローチは全ての報告国に個々の食品レベルで高品質な食品摂取量データを必要とする。全ての報告国で個々の食品の食品摂取量データを集め、食品の選択は新しい摂取量の数値により加盟国ごとの割り当て同様に見直されるべきである。