食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース

The Right Chemistry: Why would anyone think a homeopathic remedy would help with ADHD?
Joe Schwarcz, Special to the Montreal Gazette
Published on: February 20, 2015 |
http://montrealgazette.com/health/the-right-chemistry-why-would-anyone-think-a-homeopathic-remedy-would-help-with-adhd
(The Right Chemistry はJoe Schwarczのコラムシリーズのタイトル)
ADHDの子どもたちにホメオパシーを使用する研究を計画しているトロント大学のLeslie Dan Faculty of Pharmacy学部長Heather Boonに対し、90人以上の科学者が署名した手紙を送った。彼女から回答はない。
トロント大学の研究者らは予備的研究で効果がありそうだとしているがその試験は無作為化されておらず盲検でもない。さらに提案されている研究ではホメオパシーコンサルタントが患者個人個人にどの治療をするか決める。そのようなものでは最も良い結果が出ても何も言えない。その研究を実施するのは民間のホメオパシー病院で、そこではイヤーキャンドルや頭蓋仙骨療法、ワクチンの代わりのノソードを使っている。
(この記事に自閉症ADHDホメオパシーで治ったと主張するホメオパシー支持者からコメントがたくさんついている。大学の倫理委員会がこんな試験を認めるほどに、社会に根付いてしまっているものは厄介)

  • ドイツでのはしかによる死亡がワクチン接種義務化の要請を誘発する

Guardian
Measles death in Germany prompts calls for mandatory vaccinations
Ben Knight in Berlin Monday 23 February 2015
http://www.theguardian.com/world/2015/feb/23/german-health-official-mandatory-measles-vaccinations-child-dies
過去10年で最悪のはしかの流行の最中、18ヶ月の男の子がはしかで死亡し、ドイツの上級保健官僚がはしかの予防接種を義務化するよう要請する。
10月に始まったアウトブレイクでこれまで574例が報告されているが水曜日に子どもが病院で死亡した。
Hermann Gröhe保健大臣もワクチン反対派を批判している。「一部のワクチン反対者の非合理的な恐怖扇動は無責任である」。
ドイツの反ワクチン運動も英国や米国の同様の団体と同じく、既に否定されているワクチンと自閉症の関連を主張する理論により強化されている。地方メディアによると一部の親はワクチン接種の代わりに子どもをはしかに罹らせる「はしかパーティ」に参加している。

SMC NZ
New Chief Scientific Advisor appointed – Radio New Zealand
February 23rd, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/02/23/new-chief-scientific-advisor-appointed-radio-new-zealand/
社会開発省の主任科学アドバイザーにRichie Poulton教授が任命された。
オタゴ大学で過去15年間 Dunedin 総合的健康発達研究を主導してきた。心理学教授で、保育されている子どもたちのような人々の、根拠に基づいたサポートを改善していくことを希望している。これまでの研究の知見を立場の弱い人たちがより良く生きるために役立てる機会が与えられたことを喜んでいる。