食品安全情報blog過去記事

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不正確なテレビ宣伝は昨年の医薬品規制機関に寄せられた苦情の一例

Inaccurate TV advertising just one of the complaints upheld by the medicines regulator last year
24 February 2015
https://www.gov.uk/government/news/inaccurate-tv-advertising-just-one-of-the-complaints-upheld-by-the-medicines-regulator-last-year
MHRAは最新の広告報告書第9版を発表した。2014年の苦情件数は193で、前年の283より減った。しかしいくつかの深刻な規制違反が見られた。
・Omega PharmaのBronchostopのテレビCMで、伝統的使用歴があるという理由で与えられている販売許可を、このハーブの有効性が証明されているかのように示唆しているという苦情がJohnson & JohnsonからMHRAに寄せられた。
・医薬品の宣伝が行われる医療の専門家の会議での支払額が「最小限」であった(利益供与に相当)
報告書
Delivering High Standards in Medicines Advertising Regulation
https://www.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/406523/Advertising_Standards_9th_Annual_Report.pdf
(伝統的ハーブ治療薬は日本の漢方薬みたいなもので、医薬品の枠組みには入っているがそのエビデンスは医薬品とは全く違う。とりあえず安全性は確保する仕組み。これらが日本に輸入されると食品扱いになって安全性の担保すらなくなる。そして胡散臭い人たちが西洋では○○の治療に使われています、という類の宣伝をする。)