食品安全情報blog過去記事

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論文等

  • 内分泌学会はホルモンの健康統計についての包括的報告書を発表

Endocrine Society publishes comprehensive report on hormone health statistics
4-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/tes-esp022715.php
Endocrine Facts and Figuresは内分泌疾患に関する包括的疫学データ情報源である
http://endocrinefacts.org/
肥満について公開
今後順次増える予定

Gout may lessen chances of developing Alzheimer's disease
4-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/b-gml030215.php
BMJ痛風罹患歴のある人はアルツハイマーリスクが24%低い。

  • 若いときの運動のメリットはストレスと上手につきあえない人では損なわれる

Exercise benefits when young could be undermined in people unable to cope with stress
4-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/b-ebw030215.php
BMJスウェーデンと英国の研究者らが、思春期にストレスとのつきあい方が悪い人は、その後の人生で心疾患になる可能性が高く、運動はあまり関係ない。1952年から1956年に生まれた237980人の男性のデータ。徴兵制で全ての男性が18-19才で検査を受けている。

Research uncovers basis for cadmium toxicity
4-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/uoa-rub030415.php
Nature Communicationsに発表された研究でカドミウムが細胞の必須金属であるマンガン亜鉛の細胞内外への輸送をかく乱することを示した。
肺炎連鎖球菌での話。
Dysregulation of transition metal ion homeostasis is the molecular basis for cadmium toxicity in Streptococcus pneumonia
http://www.nature.com/ncomms/2015/150303/ncomms7418/full/ncomms7418.html

  • 乳児の腸内細菌と食品感作:最初の1年の関連

Infant gut bacteria and food sensitization: Associations in the first year of life
4-Mar-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-03/uoaf-igb030415.php
Clinical & Experimental Allergyに発表されたカナダの研究。3ヶ月時点で腸内に異なる細菌が少ない方が1才の時に食物に感作されている可能性が高い(まだ食物アレルギーではない)

Deaths from exposure to paramethoxymethamphetamine in Alberta and British Columbia, Canada: a case series
Jennifer J.E. Nicol et al.,
10.9778/cmajo.20140070 cmajo March 4, 2015 vol. 3 no. 1 E83-E90
http://www.cmajopen.ca/content/3/1/E83.abstract
MMDAに類似するリング置換アンフェタミンであるパラメトキシメタンフェタミン(PMMA)は毒性が高い。2011年6月から2012年にアルバータブリティッシュコロンビアの法医学検査でPMMA陽性だった死者の後ろ向き解析を行った。11ヶ月間で合計27人の死亡が報告されていた。年齢の中央値は24才(レンジ14–52)、男性が22人。10人はその場で死亡確認、17人は病院で死亡。暴露から死亡までの時間の中央値は17時間。他にMDMA、コカインの代謝物、メタンフェタミンが確認されている。

  • グリーン製品の隠されたハザード

Hidden hazards found in green products
March 4, 2015 by Anne Rahilly
http://medicalxpress.com/news/2015-03-hidden-hazards-green-products.html
メルボルン大学の研究者が「グリーン」「オールナチュラル」「毒性無し」「オーガニック」などと宣伝されている消費者製品からヒト健康に有害である可能性のある一連の化合物が放出されているが、それらは公開されていないことを発見した。Dr. Anne Steinemann教授がエアフレッシュナーや洗剤、パーソナルケア製品などの37の製品の揮発性有機化合物(VOC)を調査しAir Quality, Atmosphere & Healthに発表した。37の製品から156物質が検出され1製品あたりの平均は15であった。そのうち42物質は米国の連邦法で有害または毒性ありと分類されている。「グリーン」と宣伝されて販売されている製品からの発がん物質の放出は普通の製品と違わないことが明らかになった。
放出されている化合物のうち表示されているのは3%以下であった。

良くある消費者製品からの揮発性化合物の放出
Volatile Emissions from Common Consumer Products
Anne Steinemann
http://people.eng.unimelb.edu.au/asteinemann/steinemann-article-2015.pdf
(オーガニックやグリーンと安全性とはもともと関係ない。香料の個別成分表示なんてどこでもやっていない。気になるならこれでもどうぞhttp://www.nihs.go.jp/hse/food-info/chemical/kanshi/index-kanshi.html