食品安全情報blog過去記事

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ビスフェノールA暴露による健康リスクはない―BfRはEFSAの新評価の結論を支持

No health risk for consumers from Bisphenol A exposure - the BfR endorses the conclusion of the new EFSA assessment
19 February 2015
http://www.bfr.bund.de/cm/349/no-health-risk-for-consumers-from-bisphenol-a-exposure-the-bfr-endorses-the-conclusion-of-the-new-efsa-assessment.pdf
2015年1月、欧州食品安全機関(EFSA)は食品と食品以外由来のビスフェノールA(BPA)に関する健康リスク評価についての新しい意見を発表した。この意見で、EFSAの専門家は現在の科学的証拠と消費者暴露に基づき、BPAはどの世代にも健康リスクを生じることはないと結論した。これは胎児、乳幼児、青年にも当てはまる。新データとより精緻な方法により、EFSAの専門家はBPAの耐容一日摂取量(TDI)を50μg/kg bw/dayから4 μg/kg bw/dayにかなり引き下げた。この新評価に照らすと、食事だけによる、あるいは食事以外(食事、ハウスダスト、化粧品、感熱紙)と合わせた最大暴露推定量は新TDI値の3〜5分の1である。神経行動学上の異常に関して、また乳腺、生殖系、代謝系、免疫系に関するBPAの健康影響に関する不確実性は、解析されてTDIの計算に考慮されている。このTDIはこれらの不確実性を排除するためのラットの長期研究結果がでるまでの一時的な値とみなす。BfRは欧州からの豊富なデータが暴露計算に考慮されたことを歓迎し、全てのBPAデータの不確実性が考慮されたことから、この新しい仮のTDI導出を支持する。