食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 自宅でのDNA検査の真実

The Truth About Home DNA Tests
by Berkeley Wellness | March 27, 2015
http://www.berkeleywellness.com/self-care/over-counter-products/article/truth-about-home-dna-tests
自宅での遺伝子検査(直販とも呼ばれる)の広告が気になる人が多いだろう。100ドルから1000ドル以上でインターネットで販売されている。通常頬の内側を拭って企業に郵送するだけで数百の疾患のリスクを示唆する遺伝子や突然変異を調べて結果を送り返す。医師は関与しない。一部の企業は遺伝子検査に基づいて栄養助言を提供し「カスタマイズド」サプリメントを販売する。
自宅検査は魅力的に聞こえるかもしれないが、その検査が正確か、信頼できるか、意味があるかについての根拠はほとんどあるいは全くない。医師が指示する遺伝子検査やその他多くの自宅用検査とは違ってFDAやその他の機関はレビューしていない。数年前GAOが異なる自宅検査企業に同じDNA検体を送ったところ、時に逆の、一致しない結果を得た。
これらの検査の宣伝では遺伝子を知ることが健康増進に役立つと誇大広告をしている。しかし多くの場合、例えそれが正確な結果であっても、それが疾患予防に役立ったりより良い治療につながったり長生きしたりするということを示した研究は存在しない。これらの懸念に対応してFDAは2010年以降これらの検査の販売業者の一部を取り締まり市販前にデータの提出を求めている。
遺伝子によるリスク予想の科学には大きな期待があるが、現時点では自宅遺伝子検査は避けるべきである。もしあなたが良い検査対象なら、専門家を介して行うべきである。

  • 遺伝子と食事の関連

The Genes-Diet Connection
by Berkeley Wellness | March 27, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/diet-weight-loss/food/article/genes-diet-connection
何故コレステロールの多い食品は一部の人でのみ血中コレステロール濃度を上げるのか?何故塩の多い食事で血圧が上がる人と上がらない人がいるのか?遺伝要因が働いているかもしれない−科学者は何故どうしてかについて知見を得始めている。この分野の研究は栄養遺伝子学(ニュートリゲノミクス)と呼ばれる。その目標は疾患の予防や治療のために遺伝情報に基づいた栄養ガイドラインを導くことである。(研究紹介略)
これまでのところニュートリゲノミクスはまだ生まれたばかりで知るべきことは多い。大規模集団での遺伝的性質と各種リスクについての有意な関連がわかっても特定の個人のリスク予想にはほとんど役にたっていない。いつか遺伝子を調べてあなたにとって最適な食生活を決めることができるかもしれない。

  • 環境団体が食品や包装へのナノ材料禁止要請を強める

Green group intensifies calls for ban on nano-materials in food and packaging
March 30, 2015
http://www.smh.com.au/national/health/green-group-intensifies-calls-for-ban-on-nanomaterials-in-food-and-packaging-20150329-1m96c7.html
3月にEPAがナノシルバーの使用について評価と認可計画に合意した。Friends of the EarthのJeremy Tagerは豪州当局にも続くように強く求めている。FSANZは11月に包装容器から食品へ移行する化学物質のレビューにナノ物質を含めないことを決定している。ナノ物質の溶出リスクが定義できず別に検討するという理由である。Tager氏はそれを批判している。シドニー工科大学のナノテクノロジー専門家Michael Cortie教授は環境団体の政治活動は警鐘主義で単純すぎ、「人工ナノ物質の使用は全て禁止」というのは無意味である。しかし環境団体の主張する全てのナノ物資を表示すべきという提案を支持する科学者もいる。

  • Jamie Oliver:バーガーやピザを失うことなくよく食べて体重を減らす

Jamie Oliver: Eat well and lose weight without losing burgers and pizzas
The Daily Telegraph March 30, 2015
http://www.dailytelegraph.com.au/entertainment/sydney-confidential/jamie-oliver-eat-well-and-lose-weight-without-losing-burgers-and-pizzas/story-fni0cvc9-1227283675349
健康的な食生活を薦めるJamie Oliverがオーストラリア人に対して流行の食事法への熱狂をやめて昔ながらのほどほどと教育を説く
世界的に有名なセレブシェフJamie Oliverがシドニーで新しいキャンペーンを始める。
特定の食品群を避けるというような流行のダイエット法ではなく、バランス良く生鮮食品を食べることが必要、と言う。「水素添加油を除き、私は何にも反対しない。私は豆しか食べないヒッピーではない。バーガーもピザも楽しめる。」
(いろいろ言ってきたくせに、と思わないでもないがまあこれ自体はいい。でも写真、食べ物に座っている。こういう衛生面も含め割といいかげんなところが気になるんだがそれが英国での人気のもとでもあるらしいので)