食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

  • アジアでのアスベスト使用は重大な健康上の懸念である

Asbestos use in Asia poses serious health dangers
7-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/w-aui040715.php
Respirologyの最近のレビューによると、明確な健康ハザードがあるにもかかわらずアジアでのアスベスト使用は増加している

  • 子どもの肥満:母乳が一番、だが…

Obesity in children: Breastfeeding is best, but...
7-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/ssm-oic040715.php
エス、赤ちゃんにとって最適な初めての食品は母乳であるが、それで肥満が予防できるといえるほど単純ではない。最近の研究では子どもの母親が肥満かどうか、その母乳の質、社会経済的状態も影響があることが示されている。Current Obesity Reportsに発表されたレビュー。
肥満の治療は難しいことで悪名高いので予防法の研究が増えている。その中に母乳を与えようという主張がある。過去20年間の80以上の観察研究全てで母乳を与えられている乳児の肥満になるオッズは人工乳の場合より12-24%低いと結論している。これは母乳を与えられている期間が長いほど、母乳のみであるほど保護作用が大きい。しかし著者のJessica Woo と Lisa Martinはこれらは母親の思い出し能力の正確さに強く依存しているので観察研究からは抜け出さなければならないと注記する。生物学的研究では母親の肥満と子どもの重度肥満の関連についてのものが増えている。
子どもが肥満になるかどうかは赤ちゃんの時の母乳かミルクかだけではきまらない。米国では、母乳を選択することは健康的なライフスタイルの母親に多い。母乳についての決定は極めて個人的なもので特定の社会経済状態やライフスタイルと結びついている。従って疫学研究では母乳による肥満予防の決定的な根拠は提示できない。

  • 回復にはファストフードはスポーツサプリメントと同じくらい有効であることをUMの研究が発見

UM study finds fast food just as effective for recovery as sports supplements
7-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/tuom-us040715.php
モンタナ大学の研究者がInternational Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolismに発表した研究によると、サイクリストが運動の後にGatoradeやPowerbar や Clifなどの伝統的スポーツサプリメントを使った場合とファストフードを食べた場合とではグリコーゲンの回復に差はなかった。

Are current dietary guidelines for sodium and potassium reasonable?
7-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/uowh-acd040715.php
WHOのナトリウムとカリウムの目標を達成しているアメリカ人はわずか0.3%のみである
WHOは心疾患と脳卒中リスク削減のために1日のナトリウム摂取量を2000 mg以下にするよう、カリウムは3510 mg以上を薦めている。この目標を達成するにはどうすればいいか?ワシントン大学の公衆衛生栄養センター疫学教授Adam Drewnowski博士らはフランス、メキシコ、英国、米国の政府による全国食事調査を調べた。WHO目標の達成率はアメリカ人で0.3%、フランス0.5%、メキシコ0.15%、英国0.1%だった。このことは我々はナトリウムを摂りすぎていてカリウムは足りないことを確認するが、同時にWHOの薦める数字は全く実現不可能であることも示唆する。集団の大部分がこの目標を達成する可能性はほぼゼロである。グローバルヘルスのガイドラインは妥当な目標を定めて中−低所得国のデータがさらに必要である。BMJ Openに発表。