食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

論文

Despite warnings, health food stores recommend OTC dietary supplements to minors
26-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/nsij-dwh042315.php
「成人のみ」と表示してある製品を売っていることを明らかにした
15才の少年少女と称して49州244の健康ショップに電話して「痩せる」あるいは「テストステロンを増やす」製品を購入しようとした結果を米国小児科学会で発表した。

  • GMOであることのアピール

The appeal of being anti-GMO
24-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/cp-tao042415.php
ベルギーの哲学者と植物バイオテクノロジー学者がGM作物が持続可能な農業に役立っているにもかかわらずGMO反対が広範に広がっている理由を説明するために認知科学を用いた。Trends in Plant Scienceに4月10日発表された論文で彼らはヒトの心理が情動的・ネガティブな表現に極めて影響されやすいと主張する。一般の人々にGMOについては技術に注目するのではなくできた成果物に注目してケースバイケースで判断するよう強く求める
(植物の遺伝子操作をそんなに反対しているのに医薬品やヒトそのものの遺伝子操作には反応しないのがまた不思議)

Diabetes drug found in freshwater is a potential cause of intersex fish
24-Apr-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-04/uow--ddf042415.php
メトホルミン暴露した魚はサイズも小さい
Chemosphereに発表されたWisconsin-Milwaukee大学のRebecca Klaperによる、魚をうまれたときから大きくなるまで連続して暴露させて観察した研究。
(医薬品の環境影響なんて普通評価しない。)

  • Lancetセミナー 高血圧

Seminar
Hypertension
Neil R Poulter et al.,
The Lancet
Available online 29 March 2015
高血圧は世界の疾患負担と死亡率への最大の単一寄与因子である。今後増加が予想される。どの国でも血圧対策は必要である。遺伝学の進歩でいくつかの希な高血圧に関与する遺伝子が発見されているが全体的には血圧への遺伝の寄与は小さい。従って環境要因への介入が必要である。患者を同定して薬が使用できれば高血圧の約90%は三剤複合でコントロールできる。
(減塩目標は1日5g以下が妥当であろうことに代わりはない。日本は皆保健のおかげで塩分摂りすぎの悪影響を抑えているに過ぎない。)