食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他

American Association of Poison Control Center
Synthetic Marijuana
http://www.aapcc.org/alerts/synthetic-marijuana/
Spice, K2, No More Mr. Nice Guyなど数百の呼び名をもつ「合成大麻」は、大麻とは似ても似つかぬものである。強力なカンナビノイド類似化合物を含み危険な健康影響がある。
2015年1月1日から2015年4月22日までの間に1900の暴露についての報告が中毒センターによせられた。
米国でこれらの製品の有害影響が初めて報告されたのが2009年で、それ以降全国に広がっている。2013年には1年で2668、2014年は3680の電話があった。

  • 胚編集論文の倫理が科学者を二分する

Natureニュース
Ethics of embryo editing paper divides scientists
Sara Reardon 24 April 2015
http://www.nature.com/news/ethics-of-embryo-editing-paper-divides-scientists-1.17410
ヒト胚のゲノムを編集したという論文を巡って専門家の意見が分かれている

コンシューマーラボ
Product Review: Digestive Enzyme Supplements
4/25/15
https://www.consumerlab.com/reviews/digestive_enzyme_supplements/digestive-enzymes/
サプリメントとして販売されている消化酵素の種類は多く一部のラベルは不正確である

  • 150才まで生きるために毎日100の薬を飲む科学者

The scientist who takes 100 drugs a day so he can live to 150
Monday Apr 27, 2015
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=11439269
アンチエイジングを専門とする科学者が150才まで生きると大胆な宣言をした。
Alex Zhavoronkov博士が毎日100の薬を摂り血液生化学検査をモニタリングする
ZhavoronkovはBiogerontology研究財団所長で「エイジレス世代:バイオ医薬品の進歩が世界経済をどう変えるかThe Ageless Generation: How Advances in Biomedicine Will Transform the Global Economy」の著者である。彼は加齢にとって最大の障害は心理の影響であると信じている。
Zhavoronkovは1月に長寿の専門家Dmitry Kaminskiyと誰が一番長生きするかについて百万ドルの賭をした。

  • 小麦、肉、今やミルク−21世紀には何を食べれば安全なのか?

Wheat, meat, now milk – what’s safe to eat in the 21st century?
SARAH ELTON
The Globe and Mail
Published Sunday, Apr. 26 2015,
http://www.theglobeandmail.com/life/health-and-fitness/health/wheat-meat-now-milk-whats-safe-to-eat-in-the-21st-century/article24110276/
ショッピングリストから削除しなければならないものがまた増えた−これまで何十年も子どもは毎食毎に飲むべきと言われてきたもの−ミルクである。トロントのAlissa Hamiltonの新しい本「ミルクまみれ?大いなる乳業詐欺と何故我々はミルク無しでも生きられるのかGot Milked? The Great Dairy Deception and Why You’ll Thrive Without Milk」によると私達は健康のためではなく企業の宣伝戦略のせいでミルクを飲むように騙されてきたのだ。これはスーパーの日用品を排除する最新のものである。Hamiltonの最初の本「Squeezed」はオレンジジュースが加工食品であることを暴露したものである。新しい本では牛乳の飲み過ぎは鉄欠乏につながると主張しカルシウムを摂るにはブロッコリや乾燥バジルを食べろと言う。このような本は流行に乗ったもので、ここ数年Wheat BellyやGrain Brainなどのベストセラー本は我々に、農業が始まって以来主食だったものを避けるように勧め、我々はそのようにしてきた。NPDグループの消費者研究によるとアメリカ人の30%はグルテンを減らしカナダではグルテンフリーレストランが2010年以降130%増えた。
現在は原始人ダイエットが流行中で、原始人が食べなかったものは食べるなと言う。そして飽和脂肪についての反転がある。かつてそれは心臓に悪いと言われてきた、しかし最近の研究では動物性脂肪は心臓発作の原因ではないかもしれないという−でも待って、それはこれらの脂肪がオーケーだということを意味するのだろうか?
混乱しているのは私だけではないだろう。矛盾する健康情報の氾濫は我々を途方に暮れさせる。原始人のように肉を食べるべきなのか、完全菜食主義者のように肉を避けるべきなのか?何故こんなにも違うことが同じようにポピュラーなのか?
Queen’s University In Kingstonの健康研究教授Elaine Powerは言う「食べることは余りにも複雑になった」。
一つの理由は心配すべきことが多すぎ、いろんなところから情報が来る。食品はあなたを病気にするだけでなく、間違ったものを選ぶと肥満になる。これら全てのことがスーパーへ買い物に行くことを悩ましいことにする。あなたが流行の食事法にはまっていなくても、流行に逆らうのは難しい。私は昨年グルテンフリーダイエットを1ヶ月やってみたが全然良くなかった。Got Milked?を読んだらミルクを断たなければならないのだろうか?食事については一回の食事に1ダースもの疑惑が湧いて食事をダメにする。
健康的な食生活への懸念があまりにもひどいと「正しい食事病」になるのも驚きではない。
何故生きるための基本的行動がこれほどまでに混乱するものになっているのか?
現代我々は食べるものに心配ばかりしているが、これは現代に限ったことではない。古代ギリシャ時代、ピタゴラスは動物を殺すことの倫理を心配してベジタリアンを開始した。エジプトでは豆を食べるのはタブーだった。1895年には米国と欧州でローフードが流行した。今日の違いは、歴史的展望からは極めて健康になった我々西洋人に対してHamiltonの本のようなものが果たす役割である。多くの人にとって栄養不良は今や問題ではない。さらに医学の進歩で伝染病が減り我々には他に心配することがなくなった。
社会学者のKate CairnsとJosée Johnstonは出版予定の本Food and Femininityで、我々の社会は、健康的な食生活を消費者の責任にシフトさせてきたという。健康は個人の責任になった。アカデミアではこれは「ヘルシズム」と呼ばれる。
健康に非常に大きな価値が与えられるようになった。私達のモラルを測定する方法になった。「私は砂糖を食べないから、グルテンを食べないから良い人である」
混乱を増している要素は健康情報源がかつてより信頼を失ったことである。1942年にカナダ政府が食事ガイドを出したときほど信頼はない。我々は当局をますます信じなくなっている。人々は当局を疑い、自分で決めなければならない。
知は力だという。しかしこの複雑な食品市場では、知ることはしばしば無力感を感じさせる。

  • 極端に潔癖な食事:新しい病気かも

Extreme clean eating: A possible new disorder
April 25, 2015
http://www.news.com.au/lifestyle/health/extreme-clean-eating-a-possible-new-disorder/story-fneuzkvr-1227320088767
クリーンな食生活は流行中で否定はしない、しかし健康的に食べようする戦いは正しい方向なのか?行きすぎていないか?食べることのシンプルな喜びが失われているなら間違っているサインである。
(写真が気が狂ってる。どこかのオーガニックレストランの看板のようだが「小麦フリー、乳製品フリー、酵母フリー、穀物フリー、大豆フリー、卵フリー、小麦粉フリー」と読める)

  • Belle Gibsonを辱める:どれだけすれば十分?

Shaming Belle Gibson: how much is enough?
April 26, 2015
John Elder
http://www.smh.com.au/national/shaming-belle-gibson-how-much-is-enough-20150425-1msgai.html
がんから生還したという嘘が発覚後Belle Gibsonへの批判が溢れている。社会の装置として公による辱めは機能する時もあるが現代のネットワーク社会ではコントロール不能になる可能性がある。哲学者の間でも意見は分かれる。メルボルン大学の歴史哲学Karen Jones博士は、この種の批判の中には道徳のスタンドプレーが含まれることに注意が必要である−倫理上の問題そのものに対応しているのではなく自分はモラル感受性が高いということを他人にひけらかすために批判する側面がある、という。
臨床心理学者のLyn Benderは、Gibsonは皆が抱いているがんへの恐怖と失望をもたらしたため怒りをかったという。避難が休みなく永続するようならそこに正義はない。彼女が人格障害なら、痛い目にあって行動が変わることはほとんどない。

  • Belle Gibson:その懲罰は犯罪にふさわしいか?

Belle Gibson: Does the punishment fit the crime?
April 25, 2015
Annabel Crabb
http://www.smh.com.au/comment/belle-gibson-does-the-punishment-fit-the-crime-20150425-1msk4n.html
彼女は精神疾患なのか、犯罪の懲罰としてソーシャルメディアで行われていることは適切なのかどうか
(熱狂的に支持し熱狂的に批判する。その1人1人は普通の良き市民なのだろう。)

FDA Ponders Putting Homeopathy To A Tougher Test
ROB STEIN
April 20, 2015
http://www.npr.org/blogs/health/2015/04/20/398806514/fda-ponders-whether-homeopathy-is-medicine
FDA公聴会についてホメオパシーラクティショナーや患者がナーバスになっている