食品安全情報blog過去記事

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berkeleywellnessから

  • ポリコサノール

Policosanol
by Berkeley Wellness | April 24, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/policosanol
血中コレステロール濃度を改善するなどと宣伝されている多くのサプリメントに含まれる。通常サトウキビワックス由来で、蜜蝋や小麦胚芽、米ぬかなどからも作られる。これについての研究の多くは生産地のキューバの単一研究グループのもので、それを根拠にラテンアメリカで広く使用されている。しかしドイツやアメリカ、イタリアの独立した研究ではポリコサノールに効果はなかった。我々はポリコサノールを薦めない。スタチンというよく調べられた効果のある薬がある。さらにジェネリックのスタチンは多くのサプリメントより安価である。

Tryptophan
by Berkeley Wellness | April 24, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/tryptophan
タンパク質の多い食品に含まれるアミノ酸で脳でセロトニンに変換される。不眠治療、うつ用と宣伝されているがヒトでの試験結果は一貫していない。気分改善などに効果があるかどうかはさらなる研究が必要である。また安全上の懸念もある。1989年に日本の企業の製品で好酸球増加筋痛症候群(EMS)が発生してFDAが1989年に禁止したにもかかわらずこのサプリメントが再び販売されている。トリプトファンが食品に含まれるからといってそれを単独で大量にとっても安全であるとは言えない。EMSは不純物のせいではなくこのサプリメントと関連して報告されている。使用しないように。

  • フペリジンA

Huperzine A
by Berkeley Wellness | April 24, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/herbal-supplements/article/huperzine
中国の苔Huperzia serrata由来のサプリメント認知症用として販売されている。中国での試験はあるが少人数短期間で期待できるような結果になっている。より大規模で長期の試験が必要である。

  • クコの実

Goji Berry (Wolfberry)
by Berkeley Wellness | April 24, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/herbal-supplements/article/goji-berry-wolfberry
アジアで長く食べられてきたクコの実は最近「スーパーフード」としてカプセルやハーブチンキとして販売されている。多くの果物同様ビタミンCやカロテノイドやフラボノイドなどを含む。しかしヒトで調べた研究はほとんど無く、あっても小規模か質が悪い。むしろ根拠とされるのは逸話である。サプリメントが病気に効果があるという根拠はない。ベリー類が健康的食品であることに疑いはないがその高い値段を支持する魔法のような宣伝文句に根拠はない。

  • ホホバ

Jojoba
by Berkeley Wellness | April 24, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/herbal-supplements/article/jojoba
ダイエタリーサプリメントの成分として痩せると宣伝されている。アメリカ先住民が食糧のない時にこの植物の種を食欲抑制用に使っていた。しかし報告されているのは動物での試験のみでヒトに対して安全性と有効性の根拠はない。動物実験では消化管障害やホルモンの変化やその他の重大な問題の可能性が示されている。臨床試験で安全性と有効性が示されるまでリスクをおかすことはない