食品安全情報blog過去記事

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WHOの報告書は抗生物質耐性と戦うシステムがないことを発見

WHO report finds systems to combat antibiotic resistance lacking
29 APRIL 2015
http://www.who.int/mediacentre/news/releases/2015/antibiotic-resistance-lacking/en/
WHOの新しい報告書"世界各国の状況と分析:抗菌剤耐性への対応Worldwide country situation analysis: Response to antimicrobial resistance"によると、WHOの調査に回答した国の1/4は抗生物質のような抗菌剤の保存計画をもっているが残りの多くの国はさらなる改善が必要である。
重要な知見として
・133ヶ国中34ヶ国が包括的な国家計画をもっている
抗生物質耐性コントロールにはモニタリングが重要であるが多くの国では頻度が少ない、分析能力やデータ管理が乏しいなどの理由で効果的サーベイランスができていない
・処方無しで抗生物質などを販売することが広く行われている
・人々の関心が低い。またいまだに多くの人が抗生物質がウイルスに効くと信じている
・院内感染の予防とコントロールが大きな課題。