食品安全情報blog過去記事

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2015年6月30日の会合議題

COT Meeting : 30 June 2015
http://cot.food.gov.uk/cot-meetings/cotmeets/cot-meeting-30-june-2015
・トレーニングスプレーに新しい不燃性溶媒トリオクチルリン酸を用いた2-クロロベンジリデンマロノニトリル(CS)組成変更について。
・警察の使うトレーニングスプレーへの推進剤としてのHFC-134aの使用について
・母乳のみで育てることとアトピーや自己免疫疾患発症リスクについての系統的レビュー
・チーズのヒスタミン
生体アミンのレビューになっている
チーズはヒスタミン中毒の原因食材としては魚の次に多い。一部の大手チェーン店などは500mg/kg以上のヒスタミンを含むチーズは拒否していると聞いている。いかしそのような監視はヒスタミンの検査が比較的高価なので小規模事業者では実施できないだろう。EFSAはヒスタミンのNOAELを約50mg/一食、LOAELを75mg/一食としている。ヒスタミン感受性が高くなる条件がある。イソニアジドとの同時摂取については医薬品の注意書きに記載がある。ヒスタミン中毒は相当過小に報告されているので発症率の推定が困難である。食物アレルギーと間違われている可能性もある。それでもFSAの報告は増えている。EFSAのARfD 50mg/一食について検討(一食で食べる最大量がチーズ200gってすごい。実データだと240g)
・トキシコキネティクスワークショップのフォローアップ
トキシコキネティクスに与える肥満の影響について。難分解性有機汚染物質の濃度を血中脂質中と腹部脂肪中で1:1としているがそれがあてはまらないときの影響は、など。
・低アレルギー性乳児用ミルクワーキンググループについて更新 高度加水分解乳児用ミルクにLGGを加えることによる安全性とメリットについて評価するためのワーキンググループがFSAにより作られた。
・情報提供:農薬の累積リスク:オンライン統合システム(ACROPOLIS)
など