食品安全情報blog過去記事

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最終意見 合成生物学II−リスク評価方法論と安全性について

Final Opinion - Synthetic Biology II - Risk assessment methodologies and safety aspects
16-06-2015
http://ec.europa.eu/dgs/health_food-safety/dyna/enews/enews.cfm?al_id=1601
欧州委員会とその食品以外について科学委員会は本日最終意見「合成生物学II−リスク評価方法論と安全性について」を発表した。これは合成生物学について3つの科学的意見のうちの2つめであり、公衆衛生へのリスクの可能性を評価する方法論についてのものである。
この意見は合成生物学のヒトと動物の健康および環境への影響についてのもので、現行のGMOに対する評価方法が合成生物学に対して適切であるかどうかを調べた。リスク評価方法の改訂と、安全性ロックを含むリスク緩和方法を示唆した。
・現在のGMoリスク評価方法は合成生物学にも拡張できるが、特定の事例では新しいアプローチが必要となるかもしれない
・現行のリスク評価方法論は合成生物学活動とその製品のリスクの可能性を評価するのに適切であるがいくつかの改善点がある。
・現在遺伝子組換えで使われている安全性ロックは合成生物学においてはまだ十分信頼できるものではない
・新しい形の生物汚染物質のための明確な解析、開発、試験戦略や追加の封じ込め対策を助言した