食品安全情報blog過去記事

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その他

SMC
expert reaction to study on association between Caesarean section births and diagnosis of autism spectrum disorder
June 25, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-on-association-between-caesarean-section-births-and-diagnosis-of-autism-spectrum-disorder/
ブリストル大学新生児医療名誉教授Andrew Whitelaw教授
Curranらの研究は重要でしっかりしたものである。これまでに確認されているASD帝王切開の関連が、直接帝王切開によるものなのかあるいは帝王切開ASDの両方のリスクを上げる胎児の性質によるもので帝王切開は関係ないのかを調べることは重要だった。
全ての公的記録を個人番号で追跡できる全住人データベースをもつスウェーデンで産まれた約270万人のこどもを対象にした過去最大の大規模試験が信頼性を与えている。さらに個人情報を保護しながらきょうだいや親子に渡って何年も追跡している。ASDには遺伝的要因があるという強い根拠がある。きょうだいについて調整すると帝王切開ASDには関連がない。このことは帝王切開ASDの原因ではないという良い根拠になる。

  • 糖からモルヒネへの変換の最終ステップが解読された

Science ニュース
Final step in sugar-to-morphine conversion deciphered
By Robert F. Service 25 June 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/06/final-step-sugar-morphine-conversion-deciphered
植物遺伝学者がグルコースコデインモルヒネに変換する最後の未知の遺伝子を単離した。この発見により次のステップは必要な全ての遺伝子を酵母で発現させることになる。

  • がんの薬がハエの寿命を延ばす

Cancer drug lengthens fly lifespan
Heidi Ledford 25 June 2015
http://www.nature.com/news/cancer-drug-lengthens-fly-lifespan-1.17851
結果はがん関連Rasタンパク質の加齢における重要性を明らかに
ヒトではどれひとつ証明されていない寿命を延ばす化合物リストに、ショウジョウバエの寿命を延ばす抗がん剤が加えられた。ロンドンの製薬会社GlaxoSmithKlineの開発したTrametinib (Mekinist)は既に進行悪性黒色腫治療に使用されている。これはショウジョウバエの寿命を約12%伸ばすが使用が遅いと効果は少ない。Cellに6月25日発表された。但し著者は長寿のためにTrametinibを使わないよう注意している。「それは気が狂っている。長期影響はわからない。」
Trametinibの作用は、Rasとよばれるタンパク質群によりコントロールされる生化学経路に関連する。それらは細胞の増殖や成長が必要な時に活性化され、突然変異はがんと関連する。同時に加齢と強く関連する経路にも関与する。