食品安全情報blog過去記事

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妊娠中の飲酒研究−ニュースに

SMC
Drinking in pregnancy research – In the news
July 8th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/07/08/drinking-in-pregnancy-research-in-the-news/
妊娠前及び妊娠中の飲酒を調べた研究が世界的にメディアに注目されている
BMJ Openに発表されたこの研究は英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドの約17000人をカバーするいくつかの大規模調査のデータを引用し、飲酒率は国や、おなじ国でも調査により違うことを見いだした。妊娠中の飲酒はアイルランドでは20から80%、オーストラリア、ニュージーランド、英国では40から80%であった。
全てのデータを組み合わせていくつかの傾向を発見した。例えば妊娠中ずっと飲酒している母親は喫煙率が高く、白人である可能性が高い
国内外の報道へのリンク

  • 妊娠中の飲酒は「よくある」−専門家の反応

Drinking in pregnancy ‘common’ – Expert reaction
July 8th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/07/08/drinking-in-pregnancy-common-expert-reaction/
英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドの第一子の母親の研究で妊娠中の飲酒はよくあることが明らかになった。しかしこの多くは母親になる予定の人が妊娠初期に妊娠に気がついていないためである、とニュージーランドの研究者は言う
オークランド大学健康医学部産婦人科部長Lesley McCowan教授
この論文に含まれるニュージーランドのデータはSCOPE研究のもので、これはオークランドの約2000人の妊婦を調べたものである。詳細データは、23%が妊娠したときに全くアルコールは飲んでいない。最初の三ヶ月に飲酒をしたと回答した1063人(53%)のうち917人(86%)は妊娠6週までにやめている。飲酒を止めたのは妊娠陽性になった時期で、オークランドのほとんどの女性は妊娠したら飲酒をやめている可能性が高い。20週でも飲酒を続けていた12%の女性についてはその時の飲酒量は週に1-2ユニットだった。シングルで喫煙している女性は有意に妊娠中飲酒の可能性が高かった。
オタゴ大学周産期精神科上級講師Mark Huthwaite博士
この研究は妊娠中の飲酒が驚くほど高いことを同定している。年齢や教育レベルを考えると彼女たちは妊娠中の飲酒についてもっと知っているはずだと思うだろう。妊娠は飲酒行動を変えるチャンスである。知っていても行動は変えないという状況には介入が必要であろう。
若い女性が妊娠するかもしれないからお酒は飲みませんなんて言えないから、飲酒を当然とするような雰囲気を変えないと)

  • 食品への課税と補助金が食生活を変え命を救う−研究

Food taxes and subsidies change diets, save lives – study
July 9th, 2015.
http://www.sciencemediacentre.co.nz/2015/07/09/food-taxes-and-subsidies-change-diets-save-lives-study/
新しい研究によると健康に関連して食品に課税し補助金を出すことでニュージーランドの食事関連疾患による死亡を減らすことができる
PLOS ONEに発表。5つの異なるシナリオで計算。マオリと低所得層最もメリットが大きい。
各種報道へのリンク