食品安全情報blog過去記事

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消費者向けニュースレター

The Scoop July 2015
https://ods.od.nih.gov/News/The_Scoop_-_July_2015.aspx
ダイエタリーサプリメントについてのQ & A
減量のためにダイエタリーサプリメントを使用しようと考えている?
多分あなたは健康的な食品を食べ、カロリーを減らし、運動することが減量のための証明された方法であることを知っているだろう。しかし他の多くの人同様、ダイエタリーサプリメントが役にたつかもしれないとも考えているだろう。
以下にいくつかの答えを示す。
1. 過去数年、ラズベリーケトンやグリーンコーヒー抽出物やフォルスコリンなどのようなたくさんの新しい成分について聞いた。これらは本当に効果があるのか?
毎年のように新しい成分が最新の魔法の錠剤として宣伝される。減量用ダイエタリーサプリメントの製造業者は脂肪や炭水化物の吸収を阻害する、食欲を抑制する、代謝を促進するなどの宣伝をしているかもしれないが、実際に効果があるという科学的根拠はほとんどない。これらの製品の多くの成分はヒトでしっかり調べられておらず、実験されていても体重にはほとんど影響がない。FDAの認可した医薬品と違って、減量用ダイエタリーサプリメントは市販前の認可は必要ない。安全性と宣伝内容の責任をもつのは製造業者であるがその根拠を提供する必要がない。
2. フーディアについては?数年前に流行ったが最近聞かない。
フーディア (Hoodia gordonii)はアフリカ南部に育つサボテンのような植物で、伝統的に食欲抑制に使われてきた。数年前に米国でブームになったが科学者はその成分についてほとんど知らない。たった一つ臨床試験があるが対照群と比較して食べる量にも体重にも影響はなかった。さらに過去に一部のフーディアサプリメントには全くあるいはほんの少ししかフーディアが含まれていないことが示されている。現在販売されているサプリメントについてはわからない。
3. 私はコーヒーを飲むがカフェインの摂りすぎは避けようとしている。ダイエタリーサプリメントにカフェインは入っているか、表示されているか?
必ずしも。ダイエタリーサプリメントにカフェインが入っているかどうかをいうのはしばしば非常に難しい。ガラナやコラ子やマテなどは天然にカフェインを含む。緑茶やグリーンコーヒー豆にもカフェインが含まれる。製品の表示にはサプリメントの成分が表示されているだろうが、もしカフェインが天然由来ならその量は必ずしも書いてない。
減量用ダイエタリーサプリメントの多くにはビターオレンジやシネフリンのような興奮性薬物が含まれ、これらをカフェインと同時に摂ると副作用が大きくなる可能性がある。
4. 減量サプリメントが減量に役立たないとしても、試してみることに害はあるか?
エス、害はある。ほとんどの減量用サプリメントには指示通りに使えば大きな安全上の懸念はないが、一部には懸念がある。「運動や食事制限なしに痩せられる」「魔法の錠剤」「脂肪を溶かす」のようなメッセージには注意。最良でもそのような効果はなく、悪くすると危険である。多くの減量用サプリメントにはカフェインやその他の興奮性薬物が含まれ、高用量では問題をおこす。ワルファリンや糖尿病の薬などと相互作用するものもある。しばしば減量用サプリメントには処方薬や規制対象薬物が混入されている。サプリメントを使用する前に、医師に相談して何がわかっていて何がわからないのかを理解するべきである。もしあなたに高血圧や糖尿病、心疾患などの持病がある場合には特に。