Estrogen-suppressing drugs substantially reduce breast cancer deaths
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/iocr-ods072215.php
The Lancetに金曜日発表された、3万人以上の女性の参加した大規模研究。
The Lancet: New studies show that 2 classes of inexpensive generic drugs can reduce breast cancer deaths
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/tl-tln072215.php
乳がんと診断された主に閉経期の女性にアロマターゼ阻害剤を使用することで死亡が減らせる。タモキシフェンより成績が良い。
Postmenopausal breast cancer: a best endocrine strategy?
Erica L Mayer, Harold J Burstein
doi:10.1016/S0140-6736(15)61206-5
Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group (EBCTCG)
Aromatase inhibitors versus tamoxifen in early breast cancer: patient-level meta-analysis of the randomised trials
The Lancet, Available online 23 July 2015,
ビスホスホネートのほうはあまり良くなかったようだ
Bisphosphonates, bone, and breast cancer recurrence
Adam Brufsky , Aju Mathewa
doi:10.1016/S0140-6736(15)61163-1
Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group (EBCTCG)
Adjuvant bisphosphonate treatment in early breast cancer: meta-analyses of individual patient data from randomised trials
The Lancet, Available online 23 July 2015,
- レビュー:入れ墨(タトゥー)の医学毒性学的見解
A medical-toxicological view of tattooing
Peter Laux et al.,
Available online 23 July 2015
doi:10.1016/S0140-6736(15)60215-X
伝統的にタトゥーのリスクは主に衛生や感染症だったが、最近多くの色の多様な化合物が使われるようになってきてその成分によるリスクに関する情報がない。皮内色素注入や光毒性、レーザーによる除去の際に生じる分解産物の毒性など、懸念となる問題についてまとめた。
Expert panel sets nutrition guidelines to manage GI symptoms in autism
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/ehs-eps072315.php
自閉スペクトラム疾患(ASD)の子ども達の消化管症状の栄養管理ガイドラインは、よく見られる食品の好き嫌いや代替食事法や栄養欠乏などに対応する枠組みを提供する。
of the Academy of Nutrition and Dietetics (JAND)によりオンライン発表
Nutrition Management of Gastrointestinal Symptoms in Children with Autism Spectrum Disorder: Guideline from an Expert Panel
http://www.andjrnl.org/article/S2212-2672%2815%2900619-X/abstract
(無料ではないらしい)
Resolving the cancer/diet paradox: New special issue on cancer in metabolism
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/e-rtc072315.php
がん患者にとって食事はどのくらい影響する?「抗酸化物質」はほんとうに健康に重要な役割を果たしているのか−あるいはむしろがんの原因なのか?そして肥満とがんの真の関連は?
Ecancermedicalscienceの最新号はがんと代謝の専門家の4つのオリジナル論文を集めた。この特集号のゲスト編集者であるイタリア欧州がん研究所Luca Mazzarella博士は「臨床では、がん患者はしばしば食事について質問する」という。「この質問に最良の答えを提供することを試みた」
例えばがんと肥満の関連の分子メカニズムはまだ明確ではなく、どのようなメッセージを出すべきかが曖昧であるために消費者は混乱し疑似科学的助言を排除するのが難しい。
一般人の信仰が科学をはるかに通り越しているもう一つの分野が抗酸化物質である。がんと抗酸化物質についてはMarco Giorgio博士が専門家の見解を記す。2013年にJim WatsonがOpen Biologyに抗酸化サプリメントは「予防するがんより多くのがんを誘発しているかもしれない」と書いている。明らかに研究のフロンティアとマーケティングの間には分断がある。Krizia Ferrini博士は「科学的根拠がないのに食品と乳がんに関する信念がいつまでも残っている」と書く。栄養とがんの関連については関心が高いが、研究の知見を不適切に臨床応用している。
(あまり聞いたことのない雑紙と団体だけれど)
- マサチューセッツで餌を集めているミツバチの集めたほとんどの花粉から農薬が検出された
Pesticides found in most pollen collected from foraging bees in Massachusetts
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/hsop-pfi072015.php
マサチューセッツでで餌を集めているミツバチの集めた花粉やハチミツの70%以上から少なくとも一種類のネオニコチノイドが検出された。Journal of Environmental Chemistryに7月23日発表。ハーバードのChensheng (Alex) Lu准教授。
62の巣から53のハチミツと219の花粉を分析。
(何がどのくらいの量検出されたかはこのハーバードのプレスリリースには書いてない。いつものやりかた。論文本文もネオニコチノイドしか測定せずそれを謎の相対強度指数とやらで合計して書いているので実測値がよくわからないようにしてある。
Distributions of neonicotinoid insecticides in the Commonwealth of Massachusetts: a temporal and spatial variation analysis for pollen and honey samples
http://www.publish.csiro.au/?paper=EN15064
Chensheng (Alex) Luといわれたらネオニコチノイド反対活動家)
- ワシントン州立大学の研究者らが米国の母乳にはグリホサートが含まれないことを発見
WSU Researchers Find US breast milk is glyphosate free
23-Jul-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-07/wsu-wrf072315.php
学会発表
昨年Moms Across Americaがグリホサートについて議論を呼ぶ報告(母乳からグリホサートが検出されたとウェブで発表して全国メディアが報道した)をして一般の懸念が高まっていたが、「彼らの調査は間違っていたことが明らかになった」と米国栄養学会広報担当で国際母乳と授乳研究学会理事のWSU 准教授Michelle McGuireが言う。「我々の研究は母乳にグリホサートがないという強力な根拠を提供する。Moms Across Americaの知見は妥当性を検証されておらず過去のデータと矛盾し、水中グリホサートの測定法に基づく。」
McGuireらは定期的にグリホサートが使われている農業地域の41人の母乳と尿を高感度LC-MSで測定した。その結果グリホサートもグリホサートの代謝物も母乳からは検出されなかった。尿からグリホサートが検出されている母親でも母乳からは検出されない。尿中グリホサートも検出されないか極めて微量で、懸念とはならない。また有機食品を食べているという自己申告や農地の近くに住んでいるかどうかとも関連がない。母乳の検査は独立した別の実験室で検証されている。
Moms Across America
http://www.momsacrossamerica.com/
(ウェブサイトを見る限りGMOのみに特異的に反対しているようで、農薬もグリホサート以外は取り上げていないようだ。セラリーニを支持している。GMOさえ食べなければ健康になる、のだったら簡単。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20140926#p10)