食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

その他ニュース

  • 子どもの肥満予防のため、病院やレジャーセンターの自動販売機から炭酸飲料を排除しより健康的なものにするようガイドラインが語る

Hospitals and leisure centres told to banish fizzy drink machines and provide healthier options in guidelines to try and prevent child obesity
24 July 2015
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3172858/Hospitals-leisure-centres-told-banish-fizzy-drink-machines-provide-healthier-options-guidelines-try-prevent-child-obesity.html
National Institute for Health and Care Excellenceのガイドラインでは病院やレジャーセンターなどの公的機関やNHSの傘下にある場所ではジャンクフードの自動販売は禁止しより健康的なものを提供するよう指導している

  • 有毒雑草がオタワで拡大

Toxic weed troubles spread 'wildly' by Ottawa residents
Jul 23, 2015
http://www.cbc.ca/news/canada/ottawa/toxic-weed-troubles-spread-wildly-by-ottawa-residents-1.3164645
ワイルドパースニップwild parsnipが広がっていてオタワ公衆衛生省が警告をしている。
皮膚のやけどや盲目になることすらある。
根を掘るときには手袋をはめ、長袖長ズボンと目の保護をすること。

SMC
expert reaction to the UK government decision to authorise the limited use of two neonicotinoid pesticides
July 23, 2015
http://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-the-uk-government-decision-to-authorise-the-limited-use-of-two-neonicotinoid-pesticides/
英国政府が、禁止されていた2つのネオニコチノイドの限定的使用を認めることを発表した
ケンブリッジ大学生物多様性生態系サービス研究フェローLynn Dicks博士
ネオニコチノイドが農地で自由に生きているマルハナバチに重大な影響があるというしっかりした根拠がある。今回認められたクロチアニジンが散布された菜種畑ではマルハナバチは女王の数が1/3になることが示されている。これをもとに計算すると、今回の決定で英国の菜種畑の5%で2/3マルハナバチの女王が減ることが予想される。私はこの決定で利益がある二つの会社−バイエルとシンジェンタ−が科学者に野生のマルハナバチや独居性のハチへの影響を、禁止されたままの地域と比較して監視する資金を提供するよう要請したい。

  • 英国が殺虫剤禁止を解除するためミツバチは恐怖

Natureニュース
Fears for bees as UK lifts insecticide ban
Daniel Cressey 23 July 2015
http://www.nature.com/news/fears-for-bees-as-uk-lifts-insecticide-ban-1.18052
緊急認可により一部の農家でミツバチの減少に関連するとされた製品が使用できる
欧州でネオニコチノイドが禁止されているが英国政府は緊急時規則を用いて使用できるようにした。DEFRAはその声明で「EUの予防的禁止を完全に適用した。しかし根拠に基づき農家から要望のあった、害虫による損害リスクの高い菜種の栽培地域に2つの殺虫剤の限定的緊急使用を認めるよう農薬専門委員会と主任科学者の助言に従う。」という。
(ミツバチへの影響がほとんどないまま損害だけが出ている状況に農家は不満だろう)

NYT
Cellphone Ordinance Puts Berkeley at Forefront of Radiation Debate
By CAROL POGASHJULY 21, 2015
http://www.nytimes.com/2015/07/22/us/cellphone-ordinance-puts-berkeley-at-forefront-of-radiation-debate.html?_r=1
カリフォルニア州バークレーは左派の好きな法律を通すことで有名だが、今回は携帯電話販売店に、顧客に対して、携帯電話は危険なレベルの放射線radiationを出すので健康に悪い可能性がある、と警告する義務を課した。いわゆる「知る権利」条例のもと、5月にバークレー市議会が満場一致で可決し、8月から発効する。この条例の支持者ですら携帯電話ががんの原因になるという確実な根拠はないという。
(写真が携帯電話を身体から離して使うためにとりつけるハンドセット。使っている人を見るのはおもしろそう)

  • 神経科学っぽいキッズアプリを吟味

Neuroscience-tinged kids’ app put to the test
July 22, 2015
Posted by Barbara Kiser
Posted on behalf of Hysell Oviedo and Siboney Oviedo-Gray
http://blogs.nature.com/aviewfromthebridge/2015/07/22/neuroscience-tinged-kids-app-put-to-the-test/
Brainventuresという「子どもの脳のパワーを育てる」と宣伝しているゲームについて、神経科学教授のHysell Oviedoが7歳半の娘に与えた感想。このゲームの開発企業の創業者は神経科学者で、神経科学的タスクを課すようにデザインされている。しかしキッズアプリとしては、子どもが1人でできるという条件は満たすもののすぐに飽きるという欠点があった。仮想通貨やミッションと報酬のような子どもの関心を引き達成感を与えるようなゲーミフィケーションの重要な要素を欠くため。そして一時停止ボタンがない。

  • 「それはまるで冥王星まで行ってマクドナルドを見るようなもの」

Scienceニュース
'It's like going to Pluto and seeing McDonald's'
By Mitch Leslie 23 July 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/07/its-going-pluto-and-seeing-mcdonalds
もしあなたが未知の不思議な生き物を発見したいと思ったら、海の底から2km以上も下の堆積層は良い場所だろう。熱と圧力が高く食糧供給は乏しい。しかし研究者達がこの深部から初めて得た検体の微生物は驚くほど普通だった。細胞は土壌や森に住んでいる微生物と同様だった。日本の海洋研究開発機構をはじめとした国際チームによる調査。Scienceに本日オンライン発表。
Exploring deep microbial life in coal-bearing sediment down to ~2.5 km below the ocean floor
F. Inagaki et al.,
http://www.sciencemag.org/content/349/6246/420.abstract