食品安全情報blog過去記事

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プラセボ効果は人々がそれをプラセボだと知っていてもなお有効

Behind the headlines
The placebo effect can still work, even if people know it's a placebo
Monday July 27 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/07July/Pages/The-placebo-effect-can-still-work-even-if-people-know-its-a-placebo.aspx
Mail Onlineが「プラセボは、その治療法に意味がないことをあなたが知っていたとしても、実際に有効であると研究者が結論した」。問題の研究はプラセボの作用機序を理解しようとしたものである。この研究では40人のボランティアが参加し、熱センサーを腕に付けて一連の実験を行った。熱を与える前に皮膚にワセリンを塗った。一部に青い色素を加えて鎮痛剤だと説明する。研究者らは熱を与える前にただのワセリンと青いゲルで一連の条件付け実験をした。実際には青いゲルを塗ったときは低温、対照のゲルを塗ったときには高温を与えていた。この「条件付け」が長いほど効果は大きかった。青いゲルは色のないものと同じだと暴露した後でも条件付けを4日やった人は1日の人より多く鎮痛作用を報告した。
この研究は興味深いものではあるが直接の応用は限られている。この結果は現実の状況でのプラセボの効果について簡単に教えるものではない。しかしこの結果は慢性痛とつきあう場合の精神の身体への影響についての注意を強調する。