食品安全情報blog過去記事

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評価

  • シニドンエチルの既存MRLsのレビュー

Review of the existing maximum residue levels (MRLs) for cinidon-ethyl according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005
EFSA Journal 2015;13(7):4166 [11 pp.]. 06 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4166.htm
シニドンエチルはEUで認可されておらず、コーデックス委員会にMRLsは設定されておらず、第三国で認可された使用はEFSAに報告されないことを考慮すると、どんな植物や動物商品にも残留することは予期されない。しかし、入手可能なデータから違法使用に対する残留の定義と定量限界(LOQ)をEFSA提案できた。

  • 繁殖用豚の飼料添加物としてのVevoVitall® (安息香酸)の安全性と有効性に関する科学的意見(懐胎、授乳中の雌豚、雄豚、雌子豚)

Scientific Opinion on the safety and efficacy of VevoVitall® (benzoic acid) as a feed additive for pigs for reproduction (gestating and lactating sows, boars and gilts)
EFSA Journal 2015;13(7):4157 [7 pp.]. 03 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4157.htm
尿のpHへの影響だけでは現実的あるいは生物学的な有用性とはみなせない。

  • 子豚と雌豚肥育用、豚の飼料添加物としてのCylactin® (Enterococcus faecium NCIMB 10415)の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of Cylactin® (Enterococcus faecium NCIMB 10415) as a feed additive for pigs for fattening, piglets and sows
EFSA Journal 2015;13(7):4158 [18 pp.]. 03 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4158.htm
この添加物は乳離れしていない子豚と離乳子豚、ブタ肥育用、雌豚に最大提案量で安全だとみなした。雌ブタや授乳中のブタには有効な可能性があるがブタ肥育用には有効性を支持する十分なデータがない。

  • 新規食品としてのUV処理パンの安全性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety of UV-treated bread as a novel food EFSA Panel on Dietetic Products, Nutrition and Allergies
EFSA Journal 2015;13(7):4148 [16 pp.]. 01 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4148.htm
酵母の発酵により生じるエルゴステロールをビタミンD2に変換するために紫外線を照射したもの。申請条件で、UV処理したビタミンD2豊富なパンは安全だとみなす。

  • 血圧を下げ高血圧症のリスクを減らすこととSymbiosal®に関する健康強調表示の立証についての科学的意見

Scientific Opinion on the substantiation of a health claim related to Symbiosal® and lowering of blood pressure and reduced risk of hypertension pursuant to Article 14 of Regulation (EC) No 1924/2006
EFSA Journal 2015;13(7):4147 [13 pp.]. 01 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4147.htm
因果関係は確立されていない。
Symbiosalは海水塩(97 %)とキトサン(3 %)からなる。減塩食の文脈で食卓塩の代わりに使うことで血圧を下げるという40人でのヒト試験が提出されたが統計学的処理や実験デザインに欠点があり、動物実験の結果とも矛盾しメカニズムが考えられないことなどから立証されたとはみなさない。
(トクホは論文一報で証明された、って言うから信頼性が低いわけで)

Scientific Opinion on re-evaluation of copper complexes of chlorophylls (E 141(i)) and chlorophyllins (E 141(ii)) as food additives
EFSA Journal 2015;13(6):4151[60 pp.]. 30 June 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4151.htm
クロロフィルとクロロフィリンの銅錯体の吸収、分布、代謝、排泄(ADME)及び遺伝毒性、慢性毒性、発がん性、生殖及び発生毒性に関する信頼できる情報が不足しているため、食品添加物としての使用の安全性が評価できない。そのため現在の許容一日摂取量(ADI)を引き下げるべきである。さらに、食品添加物E 141(i)とE 141(ii)に存在する様々な成分の正確な識別と抽出物の最大90%に相当する恐れのある葉緑素成分E141(i)に関する情報を更新するべきである。

  • セージとバジルのアメトクトラジンの既存MRLs改訂についての理由付き意見

Reasoned opinion on the modification of the existing MRLs for ametoctradin in sage and basil
EFSA Journal 2015;13(6):4153[22 pp.]. 30 June 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4153.htm
消費者の健康リスクを引き起こす恐れはない。