食品安全情報blog過去記事

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その他

  • ミツバチは安全−この農薬の禁止を解除

WSJ
The Bees Are Safe—Now Lift This Pesticide Ban
By Owen Paterson July 22, 2015
(2012年から2014年まで英国のDEFRA大臣だった)
http://www.wsj.com/articles/the-bees-are-safenow-lift-this-pesticide-ban-1437594547?source=acsh.org
ブリュッセルが起こってもいない「ミツバチの大災害」対策として特定クラスの農薬を禁止した。その結果害虫が作物を荒らし、農家はより毒性の高い化合物を必要とする

  • 科学者はメディアによる研究の描写を批判

Natureニュース
Scientist criticizes media portrayal of research
Chris Woolston
24 July 2015
http://www.nature.com/news/scientist-criticizes-media-portrayal-of-research-1.18033
心理学の研究者が、音楽と脳の仕事のメディア報道の欠陥を探る
研究者はしばしばメディアによる科学報道が不正確だと嘆くが、それを雑紙に表明する人は少ない。ハーバード大学の博士課程学生Samuel MehrがFrontiers in Psychologyで自分の分野−認知への音楽の影響−についてのメディアの誤報について議論している。この意見記事が広く注目されている。例としてあげているのが4才の子どもに音楽の授業をしても何の影響も見られなかったという研究で、音楽は頭によいという一般的な信仰に反するため広く報道された。多くの報道では研究の限界や注意点を無視した。このような問題は健康関連の研究では蔓延しているがメディアだけが悪いわけでもない。BMJに昨年発表された研究のように、プレスリリースから不正確である。
研究者は一般向けのコミュニケーションの訓練は普通されていない。科学者も正確な報道のためにするべきことは多い。

  • マウスを眠らせるマリントキシン

ScienceSHOT
Marine toxin puts mice to sleep
By Christie Wilcox 24 July 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/07/marine-toxin-puts-mice-sleep
有毒イモガイは生命医学研究者への贈り物である。過去50年の間に、科学者はコレラの補食性の海棲動物から痛みを止めるものから心臓発作時の細胞を保護するものまであらゆる化合物を単離してきた。これら全てはコノトキシンと呼ばれるイオンチャンネル修飾物質グループに属する。自然界では、この巻き貝はこれらの毒素を使って獲物を捕らえ、研究者がマウスに投与すると反応がなくなったり麻痺したりする。今月Toxiconに発表された新しい研究ではConus araneosusの毒素から14の新しいペプチド毒素を単離し配列を決定した。そのうち1つはマウスに注射すると数時間眠る。

ScienceInsider
U.S. House moves to block labeling of GM foods
By Puneet Kollipara 24 July 2015
http://news.sciencemag.org/policy/2015/07/u-s-house-moves-block-labeling-gm-foods
米国下院は昨日、州や地方がGM生物由来食品の表示を義務化することを阻止するだろう法案を可決した。また企業のためにGMOを含まない食品を認証する自主的連邦計画も設定する。この法案の支持者は、共和党と一部の民主党と食品企業で、消費者の知る権利と全国統一政策の必要のバランスをとった科学に基づいたものだと呼ぶ。反対者は環境や食品活動家やリベラルな民主党員で、人々の知る権利を否定すると主張する。評決は275対150で可決された。上院での将来やホワイトハウスの介入は不明。
州や地域によるGMO表示の要求は活動家団体が惹起したいくつかの懸念が原因となっている。一部はGMOは食べるのに安全でないと主張し(トップ科学者や保健機関からは否定されている)、一部は単純に消費者の知る権利の問題だという。しかし反対者は他の方法で交配された作物を無視してGMOのみを単独で指摘するのは公平ではないという。そして食品製造業者は州や地域により表示規制がまだらに違うのは消費者を混乱させ費用がかさむ原因になると苦情を呈している。

  • 「ガラガラヘビの自撮り写真」は153000ドル(1889万)の医療費に

"Rattlesnake selfie" results in a $153K medical bill
July 27, 2015
http://www.10tv.com/content/stories/2015/07/27/rattlesnake-selfie-results-in-a-153k-medical-bill.html
サンディエゴの男性Todd Fasslerがガラガラヘビと一緒に自撮り写真を撮ろうとしてヘビに噛まれた。ヘビ毒の抗毒素を何回も使用した。毒の弱いヘビだと唯一の抗毒素CroFabは3本で済むこともあるが毒が強いと何十本も必要になる。1本2500ドルで、Fasslerの抗毒素代金は$83,341.25だった。
(医療費の明細の写真があるのだけれど。救急サービスだけで5564ドル(69万くらい)とか)

  • Tescoは最も人気のある砂糖入り飲料を取り下げる

Tesco to withdraw most popular sugary drinks
July 28 2015
http://www.thetimes.co.uk/tto/money/consumeraffairs/article4510285.ece
こどもの肥満対策のためRibena, Capri-Sunおよび Rubiconの紙パックの販売を止める。しかしRibenaコーディアルと炭酸飲料のボトルは継続する
Sugary Ribena axed by Tesco: Supermarket removes raft of popular children's drinks from shelves amid child obesity concerns
27 July 2015
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3175463/Sugary-Ribena-axed-Tesco-supermarket-removes-raft-popular-children-s-drinks.html
夏休みが終わって子ども達が学校に帰ってくる9月7日から。
この決定は健康啓発団体から歓迎され他のスーパーマーケットも続くよう求められる
(砂糖を加えた紙パックのフルーツジュースを廃止。お弁当に持っていくことが多いから、らしい)