食品安全情報blog過去記事

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意見

Setting of an import tolerance for chlorothalonil in cranberries
EFSA Journal 2015;13(7):4193 [21 pp.]. 10 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4193.htm
オランダはCranberry Marketing Committee USA からのクランベリーのクロロタロニルの輸入トレランス10 mg/kgの申請を受けた。EFSAは生産国からのMRL5 mg/kgより高い設定はふさわしくないと結論した。

Scientific Opinion on Dietary Reference Values for cobalamin (vitamin B12)
EFSA Journal 2015;13(7):4150 [64 pp.]. 09 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4150.htm
コバラミンのバイオマーカーの組み合わせに基づくアプローチ、すなわち血清コバラミン、ホロトランスコバラミン(holoTC)、メチルマロン酸(MMA) 、血症総ホモシステイン(tHcy)が、コバラミンのDRVsを導出するための最も適切なアプローチである。

コバラミンの平均摂取量(AI)
成人:4 μg/day
乳児と子供:1.5 μg/day
15〜17歳の子供:4 μg/day
妊婦:4.5 μg/day
授乳中の女性: 5 μg/day

  • α-トコフェノールとしてのビタミンEの食事摂取基準に関する科学的意見

Scientific Opinion on Dietary Reference Values for vitamin E as α-tocopherol
EFSA Journal 2015;13(7):4149[72 pp.]. 09 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4149.htm
成人、乳児、子供のα-トコフェノールとしてのビタミンE の平均必要量(ARs)、集団基準摂取量(PRIs)が導出できていないので、EUで明らかなα-トコフェノール不足のない健康的な集団で観察された摂取量に基づいて平均摂取量(AIs)を設定した。

α-トコフェノールの平均摂取量(AIs)
成人:男性13 mg/day、女性11 mg/day
子供:1〜3歳 男女共6 mg/day
   3〜10歳 男女共9 mg/day
10〜18歳 少年13 mg/day、少女11 mg/day
乳児:7〜11か月5 mg/day(母乳のみで生育した0〜6か月の乳児の摂取量に外挿して導出)
妊婦と授乳中の女性:成人女性と同量

  • 鶏類と豚の飼料添加物としてのENZY PHOSTAR® (6-フィターゼ)の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of ENZY PHOSTAR® (6-phytase) as a feed additive for avian and porcine species
EFSA Journal 2015;13(7):4159[26 pp.]. 06 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4159.htm
最終製品に生産菌も組換えDNAも検出されない。遺伝子操作に関する安全性の懸念とはならない。研究対象種に最小推奨量で安全である。この結論は産卵鶏育成用、交配用に育成している七面鳥用に拡大され、他の鳥種やマイナー豚種に対応する用量で外挿された。

  • 全ての動物種用飼料添加物としてのリグノスルホネートの安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of lignosulphonate as a feed additive for all animal species
EFSA Journal 2015;13(7):4160 [17 pp.]. 06 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4160.htm
リグノスルホネートは鶏肥育用、産卵鶏用、豚肥育用、牛肥育用に完全飼料に10 000 mg/kgの最大濃度で安全だが、安全性のマージンは確認できていないので、全ての動物種にこの結論を拡大できない。

  • HELM AGから提出された申請に基づく全ての動物種用の大腸菌CGMCC 3705より生産された技術的純品L-リジン塩酸塩及びアミノ酸生産菌CGMCC 3704より生産されたL-リジン硫酸塩の安全性と有効性に関する科学的意見

Scientific Opinion on the safety and efficacy of L-lysine monohydrochloride, technically pure, produced with Escherichia coli CGMCC 3705 and L-lysine sulphate produced with Corynebacterium glutamicum CGMCC 3704 for all animal species, based on a dossier submitted by HELM AG
EFSA Journal 2015;13(7):4156 [25 pp.]. 06 July 2015
http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/4156.htm
最終製品から生産菌や組換えDNAは検出されない。従って遺伝子組換えによる安全上の懸念はない。L-リジン塩酸塩とL-リジン硫酸塩製品は非反芻動物が食事からアミノ酸の適切なバランスを維持し取り戻すのに有効だとみなされた。