食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 極端な減量手術は効果がある、しかしそれはナイフのおかげか−あるいは微生物の?

Scienceニュース
Extreme weight loss surgery works, but is it thanks to the knife—or the microbes?
By Mitch Leslie 4 August 2015
http://news.sciencemag.org/biology/2015/08/extreme-weight-loss-surgery-works-it-thanks-knife-or-microbes
大幅な減量が必要な場合、外科手術という劇的な選択肢がある。あなたの胃の通り道を変え、あるいは一部を除去し小さくする。しかしこの手術は食べられる量を減らすだけでなくあなたの腸内細菌を長期にわたって変えることで効果があるかもしれないと新しい研究が示唆する。もしそうなら腸内細菌の種類を変えることがより安全な減量方法かもしれない。9年以上前に肥満手術を受けた14人の女性を調べた結果をCell Metabolismに発表。全ての女性が手術後に体重を減らしていたがそれでもまだ肥満で平均BMIは32であった。患者の便中微生物DNAの配列を決定しタイプを識別し手術をしていない肥満患者と比較した。
(胃を小さくしてもなお肥満でいられるってある意味すごいなぁ・・胃酸の影響で微生物が変わったんじゃ?と思わないでもない)

  • 添加された砂糖を避ける

Avoiding Added Sugar
by Berkeley Wellness | August 03, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/avoiding-added-sugar
多くのアメリカ人にとって添加された砂糖が問題であるのは明白である。しかし最も問題なのは文脈と量である。砂糖の摂りすぎは通常加工食品が多くカロリーが高く飽和脂肪とナトリウムの多い食生活の指標である。しかし研究では全体的食生活とは独立してリスクを上げることを示している。
もしあなたが加工されていない丸ごとの食品を主に食べ砂糖入り飲料を滅多に飲まないなら10%以下の目標は容易に達成できる。砂糖を減らす簡単な方法は例えば砂糖入りヨーグルトを減らすとか朝食シリアルは砂糖の少ないものを選ぶことである。もしあなたが一般的に注意していて他の食事が健康的なら添加された砂糖を少し摂っても害にはならない。
果物やミルクに天然に含まれる砂糖を心配する必要はない。気になるのは食品の栄養成分表示は天然も添加されたものも区別していないことである。添加された糖を別に表示する提案をFDAがしているので、将来は区別が簡単になるだろう。

  • どのくらいの砂糖が摂りすぎ?

How Much Sugar Is Too Much?
by Berkeley Wellness | August 03, 2015
http://www.berkeleywellness.com/healthy-eating/nutrition/article/how-much-sugar-too-much
数世紀前、ほとんどのヒトは濃縮された砂糖は年に数ポンドしか摂らなかった。推定により異なるが、今日アメリカ人は年平均少なくとも75ポンド、1日1/5ポンド(ティースプーン22杯)、約350カロリーの添加された砂糖を摂っている。その約半分が甘くした飲料由来である。
新しいアメリカ食事ガイドライン案では一日の摂取カロリーの10%以下をまず薦めている。これは1日2000カロリーのヒトなら50gほどである。しかし5%以下ならさらに良い

  • テアニン:錠剤の中の落ち着き?

Theanine: Calmness in a Pill?
by Berkeley Wellness | August 03, 2015
http://www.berkeleywellness.com/supplements/other-supplements/article/theanine-calmness-pill
L-テアニンを含むダイエタリーサプリメントがストレスを減らしリラックスさせ睡眠を改善し集中力を高めると宣伝されているがほんとうか?
L-テアニンは主に紅茶や緑茶に含まれるアミノ酸で、これらの飲料の気分への影響の一部に関与している。各種神経伝達物質の量に影響するようで、お茶に含まれるカフェインの興奮作用に拮抗する。同時にカフェインと一緒に作用して集中力を高める。そのためダイエタリーサプリメントとして販売されている。また低用量でうまみを提供するため食品添加物として特に日本で使用されている。
テアニンの作用の多くは動物で研究されている。お茶一杯の10倍から20倍の量を使った予備的なヒト研究がいくつかある。しかしそれらは小規模短期間で方法論に弱点があり結果は一貫していない。そして有害影響を報告する研究もある。
基本
L-テアニンは興味深いがその研究は宣伝内容を支持するには不適切である。特に他の成分や医薬品と組み合わされると影響が予測できない。さらに多くのサプリメントはD-テアニンを含み、L-テアニンとは異なる。より良い根拠ができるまで、サプリメントではなくお茶を飲むことを薦める。