食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 「妊娠中の喫煙は犯罪を犯す子どもをもつリスクを上げる」という見出しへの反応

Sense about science
Response to headline "Smoking during pregnancy raises risk of having children who carry out crimes" –
7 August 2015
http://www.senseaboutscience.org/resources.php/208/response-to-headline-quotsmoking-during-pregnancy-raises-risk-of-having-children-who-carry-out-crime
8月4日火曜日のThe Independentの見出しが、新しい研究で妊娠中に喫煙すると子どもが将来犯罪を犯すリスクが増えることがわかったと主張する。しかしながらこの研究は関連を見つけただけである。
ユタ大学産婦人科教授Robert Silver
この研究の結果の解釈には十分注意が必要である。母親の喫煙がエピジェネティックな修飾によりその後の行動に影響する生物学的可能性はある。そしてこのオーストラリアのデータは興味深いものである。しかしこの種の研究は「原因」を決定できない。母親の喫煙と子どもの犯罪に「関連がある」と結論することはできてもそれが「原因」だということはできない。この研究ではまた他に多くのアウトカムを評価していてそのことが統計学的偶然による正の関連を導いた可能性もある。

  • GM作物の反対者が科学者と企業の関係調査を拡大

Natureニュース
GM-crop opponents expand probe into ties between scientists and industry
Keith Kloor 06 August 2015
http://www.nature.com/news/gm-crop-opponents-expand-probe-into-ties-between-scientists-and-industry-1.18146
活動家団体が米国の公立大学の40人の研究者の記録を強要
ワシントン州立大学の栄養科学者Michelle McGuireは先月、GM反対活動家が彼女の電子メールを読むことを要求してきたとき唖然とした。カリフォルニアのUS Right to Know of Oaklandがワシントンの情報開示法により彼女の通信記録を見ることを要求したのだ。McGuireはこの団体が標的にした40人の米国研究者の1人である。
この調査は2月に始まり文書を発表し始めている。その中にはフロリダ大学の有名なGM生物推進者Kevin Foltaが含まれ、Foltaの科学的不正はないがモンサントやその他農業バイオテクノロジー企業との関連を明らかにしている。Foltaが学生や農家や政治家に話をしにいく際の旅費をモンサントが支払っていたり他の企業がGMについての質問への回答を示唆したりしている。Foltaは「私は何を話すか指示されたことはない。」と言っている。公衆へのアウトリーチは仕事の重要な一部である。「科学に反したことは言ったことはない」。
(以下略。コメントがたくさんついている。こういうの、実際に死者まで出ているいわゆる健康食品のほうをターゲットにしないのかな。)

Canadian doctor and America's Thalidomide heroine dies at 101
http://www.digitaljournal.com/news/world/canadian-doctor-and-america-s-thalidomide-heroine-dies-at-101/article/440618
金曜日にオンタリオ州ロンドンで、アメリカでのサリドマイド認可を阻止したFrances Oldham Kelseyが101才で亡くなった。彼女はバンクーバー島生まれで、1960年にFDAに入った。彼女はMerrill社から米国でのサリドマイド販売認可申請を提示された。この薬は妊婦のつわり用にカナダ、英国、ドイツ、オーストラリアで既に販売されていた。しかしKelseyは安全性の記録に確信が持てずさらなる情報をMerrill社に要求した。BBCによると彼女に態度に製薬会社は苦情を言い、舌戦の間この医薬品は認可されないまま19ヶ月経った。そしてKelseyが認可を拒否している間に欧州から数万人の「サリドマイドベビー」の報告が出はじめた。数千人の赤ちゃんが胎内で死亡し約1万人の子どもが46ヶ国で重大な奇形で生まれた。Merrillはこの薬申を取り下げKelseyは賞賛された。

  • 新しいCSIROの調査はオーストラリアの栄養習慣は悪くなっていることを示唆

New CSIRO survey suggests Australia's nutritional habits are getting worse
Monday 10 August 2015
http://www.abc.net.au/radionational/programs/breakfast/csiro-survey-suggests-australias-nutritional-habits/6684456
私達の周りには健康的な食生活と運動しようというメッセージが溢れているがそれは効果があるのか?新しい調査では答えはノーで、実際は良くなるどころか悪化していることを示している。4万人以上のオーストラリア人の栄養習慣を評価したCSIROのヘルシーダイエット 調査。
Aussie diets fail the test
10 August 2015
http://www.csiro.au/en/News/News-releases/2015/Aussie-diets-fail-the-test
CSIROのヘルシーダイエットスコアで評価すると100点満点で61点
ジャンクフードが推奨上限の3倍で年に32kgチョコレートを食べている
CSIRO Healthy Diet Score
http://www.csiro.au/en/Research/Health/CSIRO-diets/CSIRO-Healthy-Diet-Score
ここからオンラインで自分のスコアを出せる(豪州在住でないとできないっぽい)

  • 原始人ダイエット:大きな脳は炭水化物を必要とした

Paleo diet: Big brains needed carbs
6-Aug-2015
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2015-08/uocp-pdb080615.php
The Quarterly Review of Biologyに発表されたKaren Hardy博士らの研究で人類の脳が過去100万年で大きくなるには炭水化物が重要な役割を果たしたと主張。

  • オーストラリアは遠隔地のベジマイト販売を制限しない、首相がいう

Australia will not limit Vegemite sales in remote areas, says PM
http://www.bbc.com/news/world-australia-33843910
ベジマイトが自家製アルコールに使用されているという報道を受けて、Tony Abbott首相が遠隔地のベジマイト販売を制限しないという。
クイーンズランドの新聞が、一部の遠隔地の先住民コミュニティーベジマイトがアルコールを大量に作るために使われていると報道した。ただし一部のコミュニティでの孤発事例であり、アボリジニーのコミュニティは無数にありそれぞれが違う。

  • 英国の病院食は「不健康」

UK hospital food labelled 'unhealthy'
August 10, 2015
http://www.heraldsun.com.au/news/breaking-news/uk-hospital-food-labelled-unhealthy/story-fni0xqll-1227477006596
栄養の専門家グループによる報告書が英国の公立病院で提供されている食品を批判した。