食品安全情報blog過去記事

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その他

  • 日本の原子力再開は炭素排出を下げるのに十分ではない

Natureニュース
Japan’s nuclear revival won’t lower carbon emissions enough
Davide Castelvecchi 11 August 2015
http://www.nature.com/news/japan-s-nuclear-revival-won-t-lower-carbon-emissions-enough-1.18156
原子力への回帰は気候変動目標に沿わない計画の一部である
8月11日の九州の川内原子力発電所の4年間の停止からの復帰は2011年の福島第一事故により惹起された安全上の懸念による原子力発電の停止以降初めての再開である。
これは世界で三番目に大きい経済の炭素排出量を減らすのに役立つだろうが政府のエネルギー計画は世界の気温上昇を抑制するにはあまりにも弱い。この計画は主に日本のエネルギー源を少し太陽光を増やした以外は福島以前にもどした石炭と原子力を主とするもので、政府や企業の考え方は変わっていない。事故前は日本は原子力を半分以上にしようとしていた。事故後短命内閣は原子力を段階的に廃止し化石燃料再生可能エネルギーで置き換えようとした。しかし現在の政府は将来像に原子力を復帰させ、このことは福島以後数年の炭素排出量を減らすだろう。しかしまだ化石燃料が半分以上を占める
(正確ではないと指摘されているが、化石燃料依存が世界からは厳しい目で見られていることは自覚したほうがいい。特に最近は気候変動への危機感が大きくなっている。事故があったからしかたない、で許されるのは数年だけだろう。)

  • Sandra Lee:フードネットワークの女性司会者の術後合併症は起こらなくてすんだ

ACSH
Sandra Lee: Food Network hostess post-op problems need not have occurred
August 11, 2015 by Gil Ross
http://acsh.org/2015/08/food-networks-sandra-lees-post-op-problems-need-not-have-occurred/
Sandra Leeには同情するが彼女の問題は他の女性にとって注意喚起とすべきだろう
セレブ食品司会者で「セミホームメード」料理本の著者でニューヨーク州知事のパートナーであるSandra Leeがマンモグラフィー検査で非浸潤性乳管がん(DCIS)と診断された。DCISが長期健康に影響するかどうかはわからないにも関わらず、彼女は両乳房の切除を選択した。この決定自体は極めて個人的なものでそのこを批判すべきではない。しかし彼女はニューヨーク州の実質的ファーストレディであり政治的影響力があることを知りながら、州の公衆衛生助言に反して20代や30代という若い女性にマンモグラフィー検査を勧めた。州の助言は40代の女性はそのようなスクリーニングを行うべきではないというものである。必要のない不安や手術などにつながるリスクが利益を上回るからである。その後Lee夫人は術後の感染症に悩まされた。これは比較的希ではあるが予想できた結果である。さらに彼女は術後合併症のリスクの高いループス性抗凝固因子という既往症があった。このことは彼女がDCISのために拡大手術を受ける決定をする前に十分検討されるべき要因である。
彼女については既に手術は終わっているが、若い女性はこの不運な例から学ぶべきであろう。若い女性にルーチンのマンモグラフィー検査は薦められない。もし検査をしなかったらDCISは発見されず手術もなくここ数ヶ月の苦しみもなかっただろう。
しかし公衆衛生の上でさらに大きな問題は、なぜ公的助言に反するセレブの助言が信用されるのかということである。それらは大々的に報道されるべきではない。
(まず検査するかどうかを決めることはそんなに簡単ではないことを知る必要があるのだがなかなか)

  • Kim Kardashianがつわり用薬を保証した自撮り写真を削除させられる

Kim Kardashian forced to delete selfie endorsing morning sickness medication
12 August 2015
http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/kim-kardashian-forced-delete-selfie-6236930
Kim KardashianがインスタグラムにDiclegisを持った自撮り写真を掲載して「つわりは本当に辛い。何をやってもダメだったけれど医師に相談したらDiclegisを処方された。これは効果があってしかも赤ちゃんにリスクがない」と書いた。これがFDAの目にとまって、FDAは医薬品のリスク情報についての言及がないため削除を要求した。Kimはこの製品の安全性情報へのリンクはしていた。投稿は現在は削除されている。

  • メキシコは病院での乳児用ミルクのプレゼントを禁止

Mexico bans giveaways of baby formula at hospitals
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-33873979
メキシコ政府は母乳を推進するため無料のミルクを病院で提供することを禁止した。
店舗では購入できるし医師が要求すれば提供される
(母親だって病気になるしなにかあった時のために一応ミルクも準備しておく、のに便利なのにね。なんでそう追い詰めたがるんだろう)

  • コロラドは食用大麻おやつに「キャンディ」と名付けることを禁止するっかもしれない

Colorado may ban "candy" name on edible marijuana treats
08/12/2015
http://www.denverpost.com/news/ci_28624031/stop-sign-may-be-packages
火曜日に州の規制当局から提案された新しい規則によると、コロラドの食用大麻には間もなく赤いストップサイン表示がされるかもしれない。さらにそれがグミキャンディのようなお菓子の形態でも「キャンディ」という単語を使うことは禁止される。

  • カナダ連邦警察はカナダでのフェンタニル死が急増しているため中国、国連と協力して取り組む

RCMP deals with China, UN as fentanyl deaths surge in Canada
August 12, 2015
http://www.torontosun.com/2015/08/12/rcmp-deals-with-china-un-as-fentanyl-deaths-surge-in-canada
フェンタニルモルヒネより50-100倍強力
カナダ連邦警察はカナダのストリートにフェンタニル流入するのを減らすため国連と中国と協力して対応している。微量で効果があるので追跡が難しい。約100gのフェンタニルが増量剤を混ぜて1kgのストリートドラッグになる。そして塩つぶ数粒分で毒性がある。
(中国から原料を輸入して国内で錠剤にしている様子とのこと)

  • 「自分を責めずにはいられない」:息子が薬物中毒で家族が話す

‘You can’t help but blame yourself’: Family speaks out after son ODs
http://bc.ctvnews.ca/you-can-t-help-but-blame-yourself-family-speaks-out-after-son-ods-1.2512908
CTVニュースのジャーナリストの息子が、フェンタニルと考えられる薬物を使用して入院し、家族が彼らの傷心を他の人が味わうことのないよう希望して語った。7月17日の午後にベッドで息をしていないのが発見されたAnthony Hampton 18才は、小さな錠剤が原因で昏睡状態になった。彼は入院したが予後は良くなく、相当な脳障害があることがMRIでわかった。脳に酸素がない状態が長く続きすぎた。数日生命維持装置につながれていたがやや回復の兆しを見せている。CTV Calgaryで働いている父親のReg Hamptonは、息子ともっと会話すべきだったと自問し続けている。警察はAnthonyの携帯電話を調べ、過剰使用前に大麻を購入しようとしていたことを発見した。薬物販売者は大麻は在庫がないといってもっときつい薬物をAnthonyに薦めた。そこでAnthonyはオキシコンチンを試そうとした−それは警察がフェンタニルだろうと考えている。
火曜日にカナダ薬物濫用センターの発表したところによると、2009年から2014年の間にフェンタニル関連の薬物過剰使用で650人以上のカナダ人が死亡している。