食品安全情報blog過去記事

はてなダイアリーにあった食品安全情報blogを移行したものです

タトゥー:取り除くことすらリスクなしにはできない

Tattoos: even parting with them is not without risks
13.08.2015
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2015/21/tattoos__even_parting_with_them_is_not_without_risks-194972.html
タトゥーがますますポピュラーになっているため、除去もまた増えている。しかしながら除去方法の安全性評価についてのデータはない。最新の分析法を用いて、BfRはルビーレーザーによる銅含有色素フタロシアニンブルーの分解断片を同定した。その中には1,2-ベンゼンジカルボニトリル、ベンゾニトリル、ベンゼン、シアン化水素などが含まれる。「我々は初めて水溶液中でのタトゥー色素のレーザー処理により、皮膚細胞を傷害するのに十分な濃度の化合物が生じることを証明した」とBfRのAndreas Hensel長官は言う。リスクはタトゥーの大きさや色素の濃度、人体の部位、照射線量、レーザーの波長により異なる。BfRの判断ではこの分野のさらなる研究が必要である。消費者はタトゥーとタトゥー除去によるリスクの両方について包括的に情報を提供されるべきである。
この結果はScientific Reportsに2015年8月5日発表。またこのトピックについてのレビューはThe Lancetに発表された。