食品安全情報blog過去記事

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インターネットで購入したアーユルベーダ医薬品の使用に関連する鉛中毒と貧血−ウィスコンシン、2015

Lead Poisoning and Anemia Associated with Use of Ayurvedic Medications Purchased on the Internet — Wisconsin, 2015
MMWR August 21, 2015 / 64(32);883-883
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/mm6432a6.htm?s_cid=mm6432a6_w
2015年4月30日、ウィスコンシン公衆衛生局(WDPH)は64才の女性患者の血中鉛濃度が高い事例を地元保健当局から通知された。ウィスコンシンでは検査機関は血中鉛濃度が一回でも≥20 µg/dLの場合と継続して≥15 µg/dLの場合には検査結果を通知するよう求められている。医療記録からこの患者は進行性の疲労と息切れを報告していてヘモグロビン量が少なかった。鉛のキレート療法後退院した。
WDPHは患者のインタビューして鉛の摂取源を探った。自宅の改装はしていない、海外産の陶器の使用や鉛の銃弾で撃たれた野生獣の肉は食べていない。彼女はいくつかのサプリメントを使用していてその中にインターネットで購入したインド産のアーユルベーダ薬があった。Mahayogaraj Guggulu (MG) (Sri Sri Ayurveda Trust)を4錠、Bruhat Vata Chintamani Rasa (BVCR) (Shree Dhootapapeshwar社)を2錠、毎日2月から4月の間に使用していた。州の検査室で調べたところMG には48,700 mg/kg (4.9%) 、BVCRには16.4 mg/kg (0.2%)の鉛が含まれていた。他にカドミウム、クロム、アルミニウム、ヒ素(3,830 mg/kg in MG)、タリウム(14.7 mg/kg in MGおよび 17.2 mg/kg in BVCR)が検出されている