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プロバイオティックフレンドリー細菌が喘息を止めるのに役にたつかも

Behind the headlines
Probiotic friendly bacteria may play role in stopping asthma
Thursday October 1 2015
http://www.nhs.uk/news/2015/10October/Pages/probiotic-friendly-bacteria-may-play-role-in-stopping-asthma.aspx
BBCニュースが「喘息を止めるのに善玉菌が鍵」と言う。一年分のプロバイオティックヨーグルトを買いに行く前に、この過剰宣伝バブルがはじけるだろういくつかの点に注目することに価値があるだろう。
このニュースは赤ちゃんの腸にいくつかの系統の細菌がいないことがその後喘息になりやすいことに影響することを発見した研究に基づく。しかしこれは3ヶ月の赤ちゃんの話で、もしそういう効果があったとしても時期が限定される可能性が高い。研究者らはこの考えを、喘息様症状のあるマウスにそれらの菌のいる赤ちゃんのうんちを餌で与えることで実証している。うんちを与えられたマウスの子どもは喘息様症状が少なかったが、これは現実世界でのヒトでの実験ではない(そして多分実施が困難)。
喘息は衛生仮説と関連がある。各種細菌に暴露されなかった赤ちゃんに喘息がおこると信じている人たちがいる。この研究は衛生仮説を支持するものであはあるが、証明されたと言うには早すぎる。これらの細菌がどれだけ喘息リスクに影響するのかわからない。
写真は、喘息は医薬品で管理できる(ここ大事。薬をしっかり使うことから遠ざけることがあってはならない。ついでにこの菌はヨーグルトの菌じゃないから)