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消費者向け情報 一部の輸入ダイエタリーサプリメントや処方ではない医薬品はあなたに害を与えるかもしれない

Some Imported Dietary Supplements and Nonprescription Drug Products May Harm You
October 15, 2015
http://www.fda.gov/ForConsumers/ConsumerUpdates/ucm466588.htm
もしあなたが「ダイエタリーサプリメント」として販売されている輸入製品や、処方されていない医薬品製品をエスニックストアや国際ストア、のみの市、不要品交換会、あるいはオンラインで購入するなら、警戒が必要である。健康詐欺が溢れている。FDAのマイノリティヘルス事務所の公衆衛生アドバイザーCariny Nunez公衆衛生学修士によると、健康詐欺師はしばしば正規でない場所で買い物をすることを好む人たちを標的に、特に英語の習熟度が低く医療や情報へのアクセスが限られている人に、宣伝を行う。
「これらの詐欺師は英語の読み書きが十分でないエスニック集団や特定の文化的信仰をもっている人たちは簡単にカモになることを知っている」、とNunezはいう。例えばアメリカ先住民、ラテンアメリカ人、アジアやアフリカ人は薬草やいわゆる「ナチュラル」レメディを好むという長い伝統がある。多くの宣伝業者はそれが特定集団の信頼を得るのに役立つことを知っていて「ナチュラル」という単語を製品の包装のどこかに書いている。
ナチュラル」は「安全」を意味しない
しかしある製品がナチュラルだと主張しているだけでは必ずしも安全を意味しない、とFDAの国家健康詐欺コーディネーターのGary Coody, R. Phは言う。同様に、ある製品がナチュラルだと主張しているだけではそれに表示されていない医薬品成分が含まれていないことを意味しない。さらにこれらの製品は表示されていない有害な可能性のある化合物や医薬品成分を含むかもしれない。例えば減量に役立つと宣伝している多くの製品にはシブトラミンのような危険な処方薬成分が表示されずに入っている。シブトラミンはかつてFDAが認可していて2010年10月に心臓の問題と脳卒中のリスクが増えることが臨床データから示されたので販売禁止となったMeridiaの成分である。
そしてCoodyによれば、ある成分がFDAの認可した医薬品に含まれるからといってこれらの非処方製品に使われている量や使用量で安全であることを意味しない。さらに詐欺師達は過体重やがん、HIV/AIDS、糖尿病、心疾患などの重大な疾患をもつエスニック集団を探す。詐欺師は困難な問題を簡単に安価に解決する方法を探している消費者を標的にする。このような製品を使用することは重大な疾患の治療が遅れることを意味する。
他に輸入抗生物質を処方や医師の指導なしに違法に販売している人たちがいる。Coodyによるとこれは簡単に誤用や過剰使用につながり、抗生物質耐性に寄与し、それらが本当に必要になったときには感染制御に役にたたない可能性があることを意味する。そしてダイエタリーサプリメントとして販売されている一部の製品は海外で販売されている抗生物質によく似ているものがあるが、実際にはそれらには抗生物質は入っていない。
あなたはこれらの製品がエスニック新聞や雑誌、オンライン、テレビやラジオのインフォマーシャルあるいはエスニックストア、のみの市、不要品交換会などで宣伝され、ラテンアメリカやアジアから輸入したとされているのを見るかもしれない。
「米国で購入したり、友人や家族が買ってきたものをわけてもらったりする、自国から来たとされる、あるいは母国語で表示されている馴染みのある製品の方が安心できるというのは驚くべきことではない」とNunezは言う。しかしそれは製品の安全性と有効性を保証しない。
一方で「米国産」と表示されているものが実際には違うかもしれない。消費者はしばしば国産を安全性の保証だとみなす。しかし詐欺師はラベルを交換することができ購入者はわからない。
実際、法律はダイエタリーサプリメントを作る業者に製品の販売前にFDAの認可を求めることを要求していない。「ダイエタリーサプリメントは医薬品ではないことを忘れないで」とCoodyは言う。「それらはあなたの医師が処方する薬の代わりにはならない。そしてあなたはどんなサプリメントを使用しているかを医師に知らせるべきである。それらは処方薬と有害な反応をするかもしれないし処方薬の効果を妨げるかもしれないからである」
詐欺を見分けるには?
以下の宣伝文句に注意。
・何にでも効く
・個人の体験談
・簡単な解決法
・オールナチュラ
・魔法の治癒
FDAが認可した
最後に、もしあなたが疑わしい宣伝の根拠のない製品を買いたくなったら、最初に医師や医療の専門家に相談するように。またFDAのウェブサイトをチェックして既に対応されている製品かどうか知ることができる。
有害反応が出た?FDAは報告を望む
もしあなたや他の誰かがある製品を使用して有害反応が出たら、それを調査し適切な対応をとるためにFDAに報告して欲しい。州の消費者苦情受け付けセンターに電話したりFDAのMedWatchからオンラインで報告したりできる。あなたの報告は秘密扱いされる。