食品安全情報blog過去記事

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その他

  • CRISPR微調整が遺伝子編集作物のバイオセーフティ規制迂回に役立つかもしれない

Natureニュース
CRISPR tweak may help gene-edited crops bypass biosafety regulation
David Cyranoski 19 October 2015
http://www.nature.com/news/crispr-tweak-may-help-gene-edited-crops-bypass-biosafety-regulation-1.18590
外来DNAを加えることなく植物遺伝子を切り取る技術
革新的遺伝子編集技術による微調整で植物ゲノムを変えながら国のバイオセーフティ規制を回避できる、と韓国の研究者らが言う。
通常CRISPR/Cas9ではプラスミドを使ってCas9遺伝子を導入するが、韓国ソウル大学のJin-Soo KimらはDNAを導入しない方法を開発した。Cas9酵素とガイドRNA配列を植物の外部で組み合わせて、溶媒を使って植物細胞内にタンパク質複合体を導入し、タバコやコメやレタスなどの特定の遺伝子をノックアウトすることに成功した。Nature Biotechnologyに報告。
他の科学者も別のゲノム編集技術を用いて同様の結果を得ている。これらに規制当局がどういう立場をとるのかは不明。
(安全性とは関係のない議論が続く。不毛。)

Scienceニュース
Man gets seizures from Sudoku
By Nala Rogers 19 October 2015
http://news.sciencemag.org/brain-behavior/2015/10/man-gets-seizures-sudoku
メンタルパズルは脳によいと考えられているが、一人の若い男性には驚くべき副作用があった:左腕の痙攣とひきつけにつながる発作である。25才の学生が雪崩に埋まって脳の酸素が15分欠乏して間もなく発作は始まった。数週間後、彼が数独を解こうとしたら震えが始まった。JAMA Neuroscienceに報告された。主著者のドイツMunich大学のBerend Feddersenによると、男性が3Dでイメージしてパズルを解こうとした。集中すればするほど腕の動きが大きくなった。MRIスキャンによるとこの発作は男性の中央頭骨頭頂部皮質の右側の抑制性繊維の傷害によるものである。この普通でない事例は抑制性繊維が傷害されると、脳のある領域の活動が近くの領域に波及する−この場合は腕の動きをコントロールする部分−を示唆する。傷害はあるものの解決法は簡単で数独をしなければ発作はおこらない。

  • オーガニック農場の未殺菌ミルクリコール―再び

LA Times
Organic Pastures raw milk is recalled – again
October 19 2015
http://www.latimes.com/food/dailydish/la-dd-organic-pastures-raw-milk-recall-20151019-story.html
カリフォルニア食糧農業省がカンピロバクター陽性のオーガニック農場の未殺菌ミルクのリコールを発表した。オーガニック農場の未殺菌ミルクがリコールされるのはこれが初めてではない。子どもが病気になったこともある。

  • Jamie Oliverが政府に砂糖税を求める

Jamie Oliver tells government to be ‘brave’ on sugar tax
October 19, 2015
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f4e915fc-768e-11e5-933d-efcdc3c11c89.html#axzz3p4we4kDl
アルコールに最低価格を設定したように、砂糖に税を導入するよう主張。

  • 我々の広告に資金援助を

Choice
Help fund our billboard
Last updated: 29th September 2015
https://www.choice.com.au/food-and-drink/meat-fish-and-eggs/eggs/articles/choice-launches-free-range-egg-campaign
Choiceはフリーレンジ(放し飼い)卵基準を決める閣僚に強いメッセージを送るための大規模広告のために1万ドルを必要とする。
何故?私達は騙されているからだ。私達の65%は高価な放し飼い卵を購入しているが、昨年販売された少なくとも2億1300万個の卵は消費者が期待するものではない。「放し飼い」と表示するためには鶏の数は1ヘクタール当たり最大1500羽と規範では定めているが多くの製品はこれに従っておらず、一部の「放し飼い」卵は1ヘクタール当たり1万羽も飼っている。オーストラリアには現在「放し飼い」についての国の基準は存在しない。しかし変わろうとしている。
消費者大臣が国家基準を作ろうとしているので、私達は巨大卵生産者からの圧力に負けないようにしたい。
(放し飼いの何がそんなにいいとされるのかよくわからないのだが。)

  • 反ワクチンムーブメントがペットのオーナーに拡大している、カルガリーの獣医が報告

Anti-vaxxer movement spreading to pet owners, report Calgary vets
October 19, 2015
http://www.cantechletter.com/2015/10/anti-vaxxer-movement-spreading-to-pet-owners-report-calgary-vets/
反ワクチン活動は人々に害をもたらしかつて根絶したと考えられた病気を再び流行させてきた。そして今やそれがペットにも向けられている。CBCカルガリーの獣医の何人かがペットへのパルボウイルスワクチンを拒否するオーナーに出会ったと報告している。そして予防できる、感染力の強いこの感染症が増えていると報告している。