食品安全情報blog過去記事

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低線量イオン化放射線は固形がんによる死亡リスクを増加させる

Low doses of ionizing radiation increase risk of death from solid cancers
21/10/2015
http://www.iarc.fr/en/media-centre/pr/2015/pdfs/pr238_E.pdf
BMJの論文を紹介するプレスリリース。一部抜粋
この研究の著者の一人であるIARCの研究者Isabelle Thierry-Chef博士は、「この知見は原子力産業の労働者を保護するためだけではなく医療従事者や一般人にとっても重要である。なぜならば労働者の暴露された線量がCTスキャンを繰り返し受けることによる患者の暴露量などと同程度だからである。そのような医療用の画像解析方法のリスクとメリットを厳密にバランスをとることの重要性を強調する」
この研究の労働者の平均年齢は58才で、多くの疾患の有病率が増える年齢である。このコホートをさらにフォローアップすることは重要である。
(医療被曝は日本がダントツに多いから)