食品安全情報blog過去記事

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加工肉と直腸結腸がんの関連

Links between processed meat and colorectal cancer
29 October 2015
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2015/processed-meat-cancer/en/
WHOはIARCが加工肉と直腸結腸がんを関連するとした報告を発表してから懸念を表明したり明確に説明を要求したりするたくさんの問い合わせを受け取った。
IARCは50年前に世界保健総会の決議によりWHOの援助する独立したがん機関として設立された。その計画は加盟国により認められ資金提供されている。
IARCのレビューはWHOの2002年の「食事、栄養、慢性疾患予防」報告書の助言を確認したもので、その報告ではがんリスクを下げるためには人々に保存肉はほどほどに、と助言している。最新のIARCレビューは人々に加工肉を食べることを止めるよう求めてはいないが、摂取量を下げることが直腸結腸がんリスクを下げられることを示している。
WHOには食事と疾患の関連を定期的に評価している常任専門家集団がいる。来年早々に彼らは会合を開いて最新科学の公衆衛生上の意味と全体的な健康的食生活の文脈での加工肉と赤肉の立場を検討し始める。
(文句がたくさん来たんだ。日本ではいつもの煽り報道が少ないような。食品添加物とか農薬なら禁止だ食べるなみたいなこと言う人ばかり取り上げるくせに。トランス脂肪の時だって摂取量が少ないとはいえ極一部で多いかもとか食べないほうがいい、みたいな報道が主流だったよね?いいかげんハザードではなくリスクに基づいた考え方を徹底させるべき。)