食品安全情報blog過去記事

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農業での抗生物質の使用減少、抗生物質耐性は停滞

Use of antibiotics in agriculture decreasing, antibiotics resistance stagnating
02.11.2015
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2015/32/use_of_antibiotics_in_agriculture_decreasing__antibiotics_resistance_stagnating-195498.html
2015年11月2日と3日に開催されるドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)主催の国際シンポジウム「フードチェーンの抗生物質耐性」に際し、200人以上の専門家が動物及びヒトの医薬品の抗生物質耐性の削減方法について話し合う予定である。「私たちの研究で得られた確かな見識によると、抗生物質耐性病原菌はフードチェーンではもはや増加していない。これは近年の良くない傾向が止まったことを意味する」とBfR長官Andreas Hensel教授は述べた。「今重要なのは、この最初のポジティブな調査結果の原因を立証し、さらなる対策を講じることである。」Hensel教授は食品中の抗生物質耐性数が減少した理由の1つは農業での抗生物質の使用が減ったことだと説明した。シンポジウムでは、家畜の飼育、動物用医薬品、ヒトの医薬品を規制する国際的専門家が、いくつかの質問がある中、抗生物質耐性を減らすためにすでにとられている対策がどの程度十分なのか、あるいはもっと拡大したり改訂したりしなければならないかどうかについて話し合う予定である。使用者にとってのこの問題の意味についても、BfRが実施した代表的調査、最新の2015年消費者モニターにも示されている。この調査によると、参加した消費者の7/10は食品に含まれる抗生物質耐性病原菌について心配していた。